活発化する規制の動きへの対応

デジタル資産の市場はここ数年で著しく進化しています。市場規模は3兆ドルを超え、新たな資産やテクノロジーの導入により、さまざまな便益や機会が提供され、個人投資家、金融機関、中央銀行、規制当局、立法機関を含め世界中の注目を集めています。

デジタル資産とその基盤となるテクノロジーから多くの潜在的な便益が提供されます。例えば以下のとおりです。

  • 地理的制限を受けることなく、ほぼ瞬時に行われる取引のスピード、効率性、確実性
  • スマートコントラクトを活用した自動化
  • コンプライアンスの簡素化とセキュリティの強化
  • 資産の流動性のさらなる向上
  • 市場の「民主化」と金融包摂

デジタル資産から生み出される機会と潜在的な便益は市場参加者の拡大につながり、デジタル資産の利用や取引が促進され、ディーラー、流通市場の取引所、保管機関、ウォレットプロバイダー、リポジトリなどその機能性が高まるとともに、規制当局が規制を検討するデジタル資産市場はさらに複雑化しています。

ただし、実際にはデジタル資産市場の分散化、商品構成の多様化、上記で示した潜在的な便益の一部について、規制当局は以下を含む主要なリスクに懸念を示しています。

  • サイバーセキュリティとシステム障害
  • 規制上の義務の遵守(リスク管理やマネー・ローンダリングおよびテロ資金供与対策(AML/CFT)を含む)
  • カスタマーデューデリジェンス(KYC)
  • 会計および財務報告
  • 税務への影響
  • マクロプルーデンスな(金融システム全体を考慮した)経済リスクと金融の安定性
  • 資源とエネルギー消費

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この文書はKPMGLLPが発行したAssessing crypto and digital asset risksをベースに作成したものです。翻訳と英語原文間に齟齬がある場合は、当該英語原文が優先するものとします。