建設業界におけるガバナンス・人材・テクノロジーの再考 - 2017年版グローバル建設業調査 | KPMG | JP

建設業界におけるガバナンス・人材・テクノロジーの再考 - 2017年版グローバル建設業調査

建設業界におけるガバナンス・人材・テクノロジーの再考 - 2017年版グローバル建設業調査

パフォーマンスを飛躍的に改善するために、エンジニアリング・建設会社は、ガバナンス、人材、テクノロジーを再考し、これら3つのパフォーマンスドライバーが統合的に連携して機能する新たな方法を見つける必要があります。本レポートでは、これらの重要分野を掘り下げ、プロジェクトのパフォーマンスに与える影響をより包括的な視点から考察します。

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この数十年間、施工主や請負業者は、設備投資プロジェクトにおけるデリバリー過程の改善に大きな飛躍を遂げました。一方で、業界の全般的なパフォーマンスは、それとは異なる状況を呈し続けており、KPMGの2017年版グローバル建設業調査にも、この矛盾する状況が映し出されています。この事実は、ステークホルダーが期待する水準にまでパフォーマンスを引き上げるための大幅な改革の実施は可能なのか、という疑問を生じさせます。革新的で敏捷なアウトサイダーがもたらす既成秩序の破壊という脅威に晒されている業界にとって、この問題に速やかに取り組むことは喫緊の重要課題です。
変革のストーリーに欠けている要素はなにかを知り、対処することで、初めて他の業界が達成したような改善を成し遂げることが可能になります。「標準化」と「最適化」は価値のある目標ですが、単独では業界を変貌させるような進歩に繋がる可能性は低いでしょう。将来的に成功する施工主や請負業者は、戦略的ビジョンを有し、かつイノベーションに対して臨機応変に対応しています。加えて、堅実なプロジェクト管理を実施しつつ、新たなテクノロジーを受け入れる労働力と企業文化を育んでいる組織である可能性が高いでしょう。本レポートでは、ガバナンスを評価、合理化、再考し、卓越した人材の養成により力を注ぎ、真に統合されたデジタル戦略を構築することで、これまで叶わなかった変革をどのようにして進められるかを考察します。

ガバナンスの合理化

プロジェクト・コントロールの秘訣の解明

ガバナンスとコントロールは、エンジニアリング・建設会社を目標に導くのに大きな役割を果たし、プロジェクトに不可欠な要素といえます。
2017年版グローバル建設業調査(以下、「同調査」という。)によると、60%もの回答者が経営陣と日常的にプロジェクト・レビュー・ミーティングを行っていることがわかりました。
一方で、施工主や請負業者のガバナンス、リスクおよびコントロールへの取組み方を詳しく見ると、ほとんどのプロジェクト管理者は、プロジェクトのすべての要素をコントロールする能力を持っていないということがわかりました。
プロジェクト管理のために多数のシステムを抱える施工主や請負業者は、コントロールの数と程度を合理化することにより、プロジェクトの成否を握る重大な問題に集中できます。

人的感情の考慮

ハードコントロールとソフトコントロールのバランス

同調査による、エンジニアリング・建設会社の労働力構成は、ジェネレーションX世代が40%、ミレニアル世代が37%、ベビーブーマー世代がわずか23%という結果でした。ホワイトカラーの仕事に依存する大卒者が増加するなか、この世代交代はどのような影響を与えるのでしょうか。
従来、プロジェクト脱線時には、権限付与の追加、経費の承認、権限委任の縮小、プロジェクトのパフォーマンス・レビューなどをはじめとする、ハードコントロールの層を増やすことで対応していました。しかし、それでは必ずしも良い成果には繋がりません。そのため、望ましい行動を促す明確なソフトコントロールと、伝統的なハードコントロール(職務分掌、システム上の制限および権限付与または承認等)のバランスを保つことが重要だとしています。
施工主や請負業者は、プロジェクトにおいてハードコントロールに追加投資する前に、人間の行動がおよぼす影響力を慎重に検討することが必要です。さらにソフトコントロールによって、前向きな行動を奨励し評価することが求められます。
KPMGでは、このプロセスをより客観的なものにするため、プロジェクト・デリバリー・フレームワークおよびプロジェクト・コントロール環境に、ソフトコントロールを統合するモデルを開発しました。

テクノロジー・ブレークスルーへの待望

パフォーマンス向上に向けたデジタル戦略と事業戦略の一致

ロボティクスや自動化、ドローンなどの刺激的なイノベーションが登場し、強力なデータ分析によりプロジェクトの設計と管理の強化が可能となった今日、エンジニアリング・建設業界は技術革命を誇示する、絶好の舞台であるといえます。
同調査の回答者のうち72%が、組織の戦略的計画またはビジョンにテクノロジー、イノベーションまたはデータの使用が重要な役割を果たしていると感じるなど、デジタル改革に対する熱意が見られました。
しかし、すべてのプロジェクトにプロジェクト管理システム(PMIS)を導入する組織は20%にとどまり、プロジェクトやポートフォリオの報告ができるリアルタイムの完全なPMISがあると回答した組織はわずか8%に過ぎません。建設業界ではまだ、テクノロジーの力を利用しきれていないのが現状です。

パフォーマンス格差解消のための3つのステップ

パフォーマンス改善への進化・投資・統合

同調査から、ほとんどの施工主や請負業者にとって、プロジェクトのガバナンス、リスクおよびコントロールは、リアルタイムでの報告がなく、マニュアルや書類に基づく静的な活動であり続けていることがわかりました。組織には、これらの情報を踏まえて、飛躍的なパフォーマンス向上達成に向けた行動への転換が求められます。
パフォーマンス格差解消へのステップとして、KPMGは、進化・投資・統合という3つの主要原則を軸に、ガバナンスとコントロール、テクノロジー、人的パフォーマンスを再考する統合的な枠組み(下図参照)を開発しました。本レポートでは、これらの枠組みをベースに、事業戦略を構築するための3段階のプロセスを解説します。

パフォーマンス格差解消への3つのステップ

レポートの全文についてはダウンロードPDFをご参照ください。

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