域外からの資産処分益を対象とする拡大FSIE制度法案の可決

香港特別行政区 (以下、香港) において現行の域外からの所得に関する免税 (以下、FSIE) 制度の範囲を拡大し、あらゆる種類の資産の処分による域外からの所得を対象とする法案が、2023年11月29日に可決された。

改正条例の公告により、拡大FSIE制度は2024年1月1日から香港で発効する。拡大FSIE制度の施行に伴い、2024年2月に予定されている、欧州連合 (以下、EU) による次回のEUグレーリストの見直しにおいて、香港がリストから除外されることが期待されている。

このタックスアラートでは、FSIE制度の適用に関する最新の進展内容とその他の情報について、我々の見解を共有する。