KPMG、2014年自動車業界のグローバル調査結果を発表

KPMG、2014年自動車業界のグローバル調査結果を発表

監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークであるKPMG(本部:オランダ アムステルフェーン、会長:ジョン・B・ビーマイヤー)は、この度『KPMGグローバル・オートモーティブ・エグゼクティブ・サーベイ2014~急激に進化する市場を見据えた戦略~』を発表しましたので、お知らせします。

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本調査は、世界の自動車業界の現状と将来の展望を分析することを目的に、KPMGが毎年行っている調査です。15回目となる今回の調査では、世界29カ国の主要自動車関連企業の幹部200名を対象にインタビューを行い、自動車関連業界の現状を調査するとともに、今後数年間の戦略を立案する上での視点をまとめています。

今回の調査では、いくつかの重要な業界動向が明らかとなりました。

  • 自動車メーカーは事業戦略をパートナーシップや提携から有機的成長戦略へと転換
  • 内燃機関小型化が続く一方で、電気自動車についてはプラグインハイブリッドが競争をリード
  • 自動車メーカーが生き残るためには、技術力を高めるとともに、自動車を「保有」せずに「利用」するユーザー層への対応が求められる
  • ブラジル、ロシア、インド、ならびに中国(BRICs)の勢力はますます増大

主な調査結果の概要は以下のとおりです。

1.消費者

環境意識と支出、ステータスのバランスに悩む消費者

  • 購入者にとっての最優先事項は燃費であると92%が回答。70%が長寿命の自動車を望む。
  • 消費者が購入する際、代替燃料技術の採用が重要であると考えているのは47%であり、2009年の70%から大幅に低下。
  • コネクティッドカー*1ソリューションの重要性が年々増大している。

2.技術

競合するパワートレインが併存しつつ、主導権争いを継続

  • 76%が、環境問題への対応のために自動車業界が注力すべき技術として、内燃機関の小型化と答える一方、69%が、将来の成長のためには燃料電池車が重要だと回答。
  • 46%が、2019年までのパワートレインに関する最大投資先は、内燃機関の最適化と回答。
  • 52%が、電気自動車が最もクリーンで最も効率の良いパワートレインになるまでにはあと6年から10年を要すると予想。

プラグインハイブリッドカー*2が今後の電気自動車競争をリード

  • 回答者の35%が、プラグインハイブリッドカーが2019年までに電気自動車のなかで最大の需要を占めると予測。なかでも主要三地域(日本、西欧、北米)においてその期待が大きい。
  • 77%が、価格が下がり、小売・修理・整備網が拡大しない限り、電気自動車は主流にはならないと考えている。
  • 71%が、電気自動車の販売に対する国の補助金が、さらなる販売拡大のための鍵であると回答。58%はパワートレイン*3技術そのものに補助金を出すべきだと感じている。

自動運転車開発の鍵は「パートナーシップ」

  • BRICsにおける23%の回答者が、自動運転は業界の主要トレンドであると回答。
  • 94%が、自動運転に対する顧客の主な懸念は安全性であると見ている。
  • 76%が、他業種の企業とのパートナーシップが重要な戦略であると考えており、2013年の50%から大幅に上昇している。

3.自動車メーカー

自動車メーカーは正真正銘のモビリティソリューションプロバイダーになり得る

  • 「25歳未満は自動車を所有したがっていない」と考える回答者は54%。46%は、50歳以上も同様であると回答。
  • 14%が、モビリティサービスはすでに収益性があると確信しており、さらに31%が、2019年までに収益性を獲得すると予想。
  • 77%が、自動車メーカーは正真正銘のモビリティソリューションプロバイダーになり得ると回答。

自動車メーカーはジョイントベンチャー(以下、JV)や提携から有機的成長へ

  • 84%が成長のための最善策として有機的成長を選んでおり(2013年は65%)、JVや提携を大きく上回る。
  • 73%が、マーケティングとブランドマネジメントを最重要投資分野と回答。また、サプライヤーの74%が、新工場への投資を開始または増加させている。
  • 61%が、欧州における自動車生産は合理化され、新興国地域に移ると予測。

技術的主導権を握ることが生き残りの鍵

  • 技術/製品志向の自動車メーカーのうち、10社中7社は主要三地域のメーカーである。
  • BMW、フォルクスワーゲン、テスラ(Tesla)、現代・起亜、トヨタ、タタ(Tata)は、独立性を維持し続けられる可能性が高いとみられている。
  • BRICsの自動車メーカーが技術的主導権を握っているとは未だ見られていない。

4.販売ディーラー

急速に変化する販売ディーラー環境

  • 71%が、オンライン販売が重要になると予想している。63%が、マルチブランド販売ディーラーが成功モデルであると回答。
  • 53%が、従来型の小売スタイルが引き続き成功の鍵と考えているが、2013年の61%からは減少している。
  • 95%の販売ディーラーが、ブランドパフォーマンスと複数ブランドの取り扱い、そして販売ディーラーの効果的なコントロールや管理システムが極めて重要であると回答。

5.新興市場

世界的な主導権争いにおいて成果を上げているBRICsの自動車メーカー

  • 70%が、現代・起亜が2019年までにマーケットシェアを獲得し、成長率ナンバーワンのメーカーになると回答。日本企業は成長著しい新興市場でのシェアの伸び悩みを反映し、世界的シェア競争では不利と見られている。
  • マーケットシェアが拡大している自動車メーカーの上位10社のうち、7社がBRICsの企業である。なかでも、ロシアのアフトワズ(Avtovaz)への期待が2013年から34%も増加しており、マーケットシェアの増加が予想される自動車メーカーの上位にランクイン。

有力なBRICs自動車メーカーの輸出攻勢が目前に

  • 39%が、BRICsの自動車メーカーにとって最も輸出を拡大できる地域は東南アジアと回答。21%が、BRICsの自動車メーカーが米国に進出するためのハブ拠点の第一の選択肢として、アフリカ、中東、ブラジルが、メキシコと肩を並べると回答。
  • 44%が、2016年までに中国の輸出台数が200万台に達すると確信。38%が、2016年までにインドの輸出台数が100万台に達すると予測。
  • BRICsでは貿易障壁が下がり、海外メーカーにいっそう門戸を開きつつある。

調査方法

調査期間 2013年7月~8月
調査対象者 自動車メーカー、サプライヤー、販売ディーラー、金融サービス会社、レンタル会社やモビリティサービスプロバイダー等、世界の自動車関連企業の幹部レベル200名
調査方法 電話によるインタビュー
調査対象地域 欧州・中東・アフリカ地域(40%)、アジア太平洋地域(35%)、アメリカ(25%)
対象企業規模 業務収益1億米ドル以上の企業。うち、39%が100億米ドル以上の企業

「KPMG Automotive Executive Survey 2014」の日本語版フルレポートについては、下記のページをご参照ください。

*1 コネクティッドカー:インターネット通信が可能な情報通信システムを搭載した自動車や、スマートフォン、タブレットなどのデバイスと連携可能な自動車の総称。
*2 プラグインハイブリッドカー:(plug-in hybrid car) は、コンセントから差込プラグを用いて直接バッテリーに充電できるハイブリッドカーであり、PHV (Plug-in Hybrid Vehicle) またはPHEV (Plug-in Hybrid Electric Vehicle) と略されるプラグインハイブリッド式輸送機器の一種。
*3 パワートレイン:動力および動力伝達(駆動)駆動系のことを指す。パーツとしては、エンジン、クラッチ、トランスミッション(変速機)、プロペラシャフト、デファレンシャル・ギア、ドライブ・シャフトを指す。

お問い合わせ先

KPMGビジネスアドバイザリー株式会社 奥村(TEL:03-3548-5130(内線6149))

参考資料

出所:KPMGグローバル・オートモーティブ・エグゼクティブ・サーベイ2014

(ア)将来の成功のために重要と考えられる事業戦略

注記:成長をもたらす戦略について「極めて重要」「非常に重要」を選択した回答者の割合

(イ)今後5年間のパワートレイン技術の投資先

注記:最大の投資を計画している技術として選択された割合。小数点以下四捨五入のため合計値は100%にならないことがある

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