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請求書処理も自動化-自動車製造業の例

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「同僚はデジタルレイバー」第4回 - RPAが適用可能な対象業務とその効果について、自動車製造業の例を紹介する。

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RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が適用可能な対象業務とその効果を、自動車製造業A社での事例をもとに紹介する。産業用ロボットを活用したオペレーションを実践している同社では、ロボットの活用を生産現場だけでなく、経理業務において実践的に適用する挑戦を開始している。

A社の買掛金業務では、統合基幹業務システム(ERP)が導入され業務の自動化が進んだものの、いまだ人間が対応しなければならない多種多様な業務が存在していた。例えば、サプライヤーから受領した請求書処理は、(1)請求書の記載情報の理解(2)記載情報のERPへの入力(3)入力情報の発注システムとの突合検証(4)総勘定元帳への転記 - という工程があり、人間が実施していた。

RPAの特徴の1つは、人間が実施している反復定型作業をまねして代行することで、工程を削減できることである。前述の4つの工程は定型業務が大半を占めるため、RPA化すると、(1)スキャナ光学式文字読み取り装置(OCR)での請求書情報の自動読み取り(2)スクリーンスクレイピング技術を用いてERPへのログインと請求書情報の自動入力(3)入力データと発注システム上の処理結果と自動突合(4)ルールエンジンを用いた総勘定元帳への転記 - とほとんどの工程が自動化された。定型作業に費やしていた約65~75%の時間とエラー数の削減が実現できた。現在はその時間を、業務のパフォーマンス分析による改善個所の特定や改善計画の策定、RPAのさらなる適用領域の識別・導入検討、作成したロボットの管理運用など、より高度な業務にシフトしている。

この事例で明確になった導入時のポイントの1つは「規模の経済の追求と個別のバランス」である。RPAの導入効果を最大化するには、グローバル規模での業務の標準化や集約化を推進し規模の経済を実現することである。しかし日本企業においては標準化を検討したものの、サービス品質の追求を事業部別で実施するなど、業務が標準化されない場合も多い。RPAは標準化された業務・工程において効果が高いが、個別の導入でも一定規模の効果は得られるため、そのまま導入することも有効である。

RPA導入による請求書処理

日経産業新聞 2017年4月4日掲載(一部加筆・修正しています)。この記事の掲載については、日本経済新聞社の許諾を得ています。無断での複写・転載は禁じます。

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