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日本企業による海外事業のバリューアップに向けて

日本企業による海外事業のバリューアップに向けて

「ビジネステーマ解説2018」連載第23回 - 企業が海外における競争を勝ち抜き、バリューアップするために取り組むべき分野と課題について解説する。

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日本企業の海外生産と売上高の比率は長年にわたり上昇を続けており、すでに製造業などでは海外収益が収益全体の3分の1を超えている。一方で、海外売上高と収益に対する満足度は当初の期待を下回る状態が続いており、海外事業を拡大しつつも厳しい競争に直面している日本企業の姿が浮かび上がる。

企業が海外における競争を勝ち抜き、バリューアップするために取り組むべき分野は、「経営戦略」「オペレーション」「財務、税務」「ガバナンス」「コンプライアンス」「IT」など多岐にわたるが、海外各地の事情を踏まえつつ、これら全ての領域において、自社の機能強化を図ってゆくのは極めて困難な道のりである。

課題は大きく2つに分けられる。1つは海外を含めた事業・市場ポートフォリオの改善であり、もう1つは各国の規制を遵守し、企業のコンプライアンス及びガバナンスリスクを回避することである。さらに「日本の本社側と現地側で課題に対する温度差や両者間のコミュニケーションギャップ」や「日本からの出向者と現地スタッフとの間の意識ギャップ」といった海外事業特有の問題もしばしば聞かれ、課題の解決がさらに困難となっている実態が垣間見える。

世界経済の見通しは当面明るいとする各種調査もあり、内需主導の成長に課題を抱える日本企業にとって海外事業はチャンスであると同時に、厳しい競争に勝ち続けなければならない状況が続く。海外事業のバリューアップの成否が、今後の日本企業の成長の鍵となるのは明白であろう。

海外現地法人を有する製造業企業の海外売上高比率、海外生産比率及び海外収益比率

単位:%

海外現地法人を有する製造業企業の海外売上高比率、海外生産比率及び海外収益比率

出典:国際協力銀行 2017年11月発行
「わが国製造業企業の海外事業展開に関する調査報告」

執筆者

KPMG FAS
海外事業バリューアップサービス
マネージングディレクター 吉野 眞一
ディレクター 伊藤 俊介

ビジネステーマ解説2018

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