M&A市場予測 2018:インダストリアル・マーケット | KPMG | JP
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M&A市場予測 2018:インダストリアル・マーケット

M&A市場予測 2018:インダストリアル・マーケット

世界のインダストリアル・マーケット・セクターにおけるM&A動向について、2018年の今後を展望します。

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昨年のインダストリアルマーケットセクターは、『M&A市場予測』2017年次レポートが示した通り、堅調なM&A活動の年となりました。2018年も、グローバルプレーヤーが技術革新とビジネス変革を競う状況が続くなかで、案件組成においても競争が続くと予想されます。

KPMGオランダのダニー・ボスケルは次のように述べています。「インダストリアルマーケットセクターでは今年、旺盛な投資需要と多くのM&A活動が見られると予想します。2017年は予想された通り、前年の好調なトレンドが継続しました。2018年もこの傾向が続く可能性は高いと考えています。」

ただ、彼の見解は、2018年の『M&A市場予測』のデータが示すものよりも若干楽観的なものです。企業のM&Aへの投資需要を測る予想PERは、2018年には前年比2%増加すると予測されています。一方、投資余力を測る純負債/EBITDAは今年、11%増加すると予測されています。これらの数字は、グローバル平均の予想投資需要の5%増加と予想投資余力の17%増加を共に下回っています。

出典:CapitalIQ 及びKPMGによる分析
12017年12月31日時点と2016年12月31日時点の比較
22017年12月31日~2018年12月31日と2016年12月31日~2017年12月31日の比較

 

ダニーは「2018年については強気の見方をしています。その理由はいくつかありますが、特に、多くのインダストリアル企業が競争力のある技術革新と、グローバル規模の環境保全を図るための努力を続けるなか、ビジネスモデルの変革や、競争力及び事業の持続可能性を劇的に改善する機会を求めているためです。技術やイノベーションへの注力が、暖房や空調、また断熱に利用できる新たな環境技術を含め、CO2削減や環境負荷の改善にかかわるあらゆる技術の獲得ためのM&A活動を後押しするでしょう。」と述べています。

また、ダニーは、特に石油価格の急落によって大きな影響を受ける石油・ガス市場においては、事業再生もM&A活動を増やす要因になると指摘します。

2018年の第1四半期は、彼のより強気な見通しをサポートする結果となっています。取引総額は前年同期の590億米ドルから92%増の1,130億米ドルへと急上昇しています。2018年第1四半期の案件数は、前年同期比17%減の946件でした。

2017年レビュー

2017年はクロスボーダー案件やクロスセクター案件などの多くのM&A活動があり、このセクターに関して強気の予想をしていた私たちの期待に沿う一年となりました。取引総額は前年の3,300億米ドルから3,980億米ドルに増加し、案件数は前年の3,960件から4,351件に増加しています。また、平均取引総額も前年の8,300万米ドルから9,200万米ドルに増加しています。

過去10年間のインダストリアル・セクターにおける案件数及び取引総額の推移

ダニーは2017年にこのセクターにおいて見られたM&Aへの高い関心度は、アジアのプレーヤー、とりわけ日本企業の間で引き続き高い水準で維持されると考えており、また自社に適した事業、もしくは競争優位性や成長を促進する重要な技術を短期間でもたらす事業を求め、多くのグローバル企業が欧州市場を物色しているとも述べています。

ダニーは次のように結論付けています。「クロスボーダー案件の割合が増すと見ています。技術やインターネットが魅力的な成長機会を劇的に拡大し、ビジネスの世界はますますグローバル化が進んでいます。活躍の場が単純に拡大しているのです。また、企業が素早くかつ効率的にイノベーションや変革を実現するために重要となる資金調達を図るなか、プライベート・エクイティが果たす役割は、2018年も引き続き重要になると予想します。」

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