M&A市場予測 2018:エネルギー | KPMG | JP
close
Share with your friends

M&A市場予測 2018:エネルギー

M&A市場予測 2018:エネルギー

世界のエネルギー・セクターにおけるM&A動向について、2018年の今後を展望します。

関連するコンテンツ

マーケットが引き続き安定し、企業も一層の利益拡大に向けた体制づくりが整ってきているため、2018年のエネルギーセクターのM&A市場は、濃淡はあるものの好調が期待されると予想されます。

『M&A市場予測』によれば、2018年における企業のM&Aへの投資需要(予想PERにより測定)は、石油・ガスセクターでは前年比10%減少し、ユーティリティ・セクターでは前年比2%増加すると予想されています。企業のM&A成長への投資余力は、石油・ガスセクターでは11%増加し、ユーティリティ・セクターでは2%増加すると予想しています。

出典:CapitalIQ 及びKPMGによる分析
12017年12月31日時点と2016年12月31日時点の比較
22017年12月31日~2018年12月31日と2016年12月31日~2017年12月31日の比較

 

米国エネルギー投資銀行ヘッドのヘンリー・ベルリンクは次のように述べています。「エネルギー企業は今後、2014年、もしくはそれ以前の利益水準まで回復することはないかもしれませんが、彼らは収益を上げ、負債を返済し、以前に比べ確実に健全化しており、M&Aを進める準備は整っています。2018年は石油・ガス市場におけるM&Aの売値と買値の乖離がほぼ無くなる可能性があり、M&Aの活発化が始まるかもしれません。」

この傾向は既に2018年第1四半期に見られ、案件数が前年同期比18%減少して484件になったにもかかわらず、取引総額は11%増加して1,840億米ドルになりました。また、同期間における平均取引額は3億8,000万米ドルとなり、過去10年間で突出した最高値を記録しています。

グローバル・エネルギー・ディールアドバイザリー・リードのマニュエル・サンティリャーナは、2018年の再生エネルギー市場は、引き続き魅力的かつ有望とみています。

「今後1、2年にわたって、クリーンエネルギー事業に転換する動きは継続すると予想しています。よりクリーンなエネルギー開発への方向性は既にみられ、今後も継続するでしょう。特に、東南アジア、中国、インドは、再生エネルギー開発やM&Aを駆使しつつ、健全な成長を続けると考えられます。」

しかし、ユーティリティ環境は、より複雑で課題もあるとヘンリーは指摘します。「市場が転換し、超短期ともいえる環境に変化しています。市場は以前に比べて短い契約期間で長期資産に投資する経済モデルに調整されつつあります。ユーティリティ・セクター自体は、変化の少ない状態が続くと思われますが、業界がこの市場転換をこなしていくにつれ、幾分かオポチュニスティックになることもあり得ます。」

2018年の再生エネルギー案件のトレンドに関して更に詳しくご覧になりたい場合は、KPMGの『Great expectations |Deal making in the renewable energy sector』をご覧ください。

2017年レビュー

石油・ガス市場は2017年に『底を打ち』、その後、安定性と収益性を回復して増益の傾向がみられます、とヘンリーは指摘しています。「石油・ガス市場は、あらゆることが安定化した今、『終末論的な』見方から、新たな心地よい水準に移ったと言えます。エネルギー企業は利益成長に向けた動きに拍車をかけており、石油・ガスセクターでは、とりわけサービス関連で、資金調達にも問題はありません。企業は市場への再参入、特に北米への投資を含む海外に打って出る意欲を高めています。」

2017年のエネルギーセクターにおける案件数は、前年と同じレベルの2,311件で、取引総額は前年の6,310億米ドルから16%減の5,300億米ドルでした。また、平均取引額は、2016年の2億7,300万米ドルから15%減の2億2,900万米ドルでした。昨年の『M&A市場予測』の見通しでは、石油・ガスセクターにおける投資需要は16%増加、投資余力は23%増加、一方、ユーティリティ・セクターにおける投資需要は6%増加、投資余力は3%減少となっていました。

過去10年間のエネルギー・セクターにおける案件数及び取引総額の推移

英語コンテンツ(原文)

お問合せ

 

RFP(提案書依頼)

 

送信