Insurance - IFRS第17号「保険契約」への移行~2018年5月のTRGでの議論~
保険契約の新しい基準書であるIFRS第17号に関連する、多くの重要な解釈上の疑問が市場関係者から寄せられています。
保険契約の新しい基準書であるIFRS第17号に関連する、多くの重要な解釈上の疑問が市場関係者から寄せられています。
Article Posted date
22 May 2018
IFRS第17号を解釈し、実務における多様性を軽減すべく、IASBはTRG(Transition Resource Group)を設置しています。TRGの実質的な第2回の会議が2018年5月に行われました。
TRGは会計基準設定主体ではありません。TRGという公式の会議の場を設定することで、市場関係者が解釈上の疑問点に関する協議を捕捉できるようにすることを目的としています。
2018年5月のTRG(Transition Resource Group)での議論
TRGは主に以下のテーマについて議論しました。
- 複数保険契約の結合
- グループ会社の非金融リスクに係るリスク調整の決定
- 保険契約と再保険契約に係る契約の境界線の決定
- 投資要素を含む/含まない契約の契約上のサービス・マージンの配分に係るカバー単位の特定
PDF(日本語:250kb)では、2018年5月のTRGでの議論について、まとめています。
Next steps
IASBには以下の論点を含むTRGでの議論結果が報告される予定です。
- 保険契約グループの表示
- 保険料配分アプローチを適用する場合における受取保険料の会計処理
- 決済期間に取得する保険契約の事後測定
これにより、IASBは、議論された解釈上の疑問について対応すべき事項(があれば)を決定することが期待されます。
次回のTRGの会議は2018年9月26日です。
英語コンテンツ(原文)
執筆者
有限責任 あずさ監査法人
IFRSアドバイザリー室
ファイナンシャルサービス本部