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Real-time IFRS 9: IFRS 9 bank disclosures #4

Real-time IFRS 9: IFRS 9 bank disclosures #4

Real-time IFRS 9は、銀行業のIFRS第9号の適用状況についての最新動向をお伝えするものです。

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銀行業のIFRS第9号に関する開示

第1四半期報告後の状況

欧州の大手行の大半は、第1四半期決算(報告日が3月31日)を公表しています。KPMGが調査した欧州の大手14行が提供した第1四半期の開示の詳細さの程度は様々です。KPMGは引き続き、これらの銀行がこれまでに公表したIFRS第9号に関する最新情報をすべて分析し、IFRS第9号の影響についての考察をさらに進めました。

これまでの銀行の報告

カナダの銀行の第1四半期報告(第1四半期末が1月31日であるため、欧州よりも早く公表されます)を調査したところ、IFRS第9号の最新情報の大半が類似の形式に従って公表されていました。しかし、欧州で公表されている情報は、国の違いや過去の開示の詳細さも反映して、その長さと内容が様々です。複数の銀行が、IFRS第9号の適用の影響を詳細に説明するための移行レポート及び(または)2017年度の年次財務諸表を参照していました。

本年度の初旬に、英国の6行は、詳細で説明的な移行レポートを公表しました。それ以降、さらに2行(ドイツ及びイタリアの銀行)が移行レポートを公表しました。これらの銀行は、減損について判断を伴う重要な事項の情報や、IAS第39号とIFRS第9号の金融資産の減損に関する区分の比較を提供していました。

このようなすべての情報源から、IFRS第9号についてさらにどのようなことを知ることができたのでしょうか。KPMGの分析は十分な詳細を開示している少数の金融機関のみを選定して行われたものですが、全容が明らかになりつつある分野をさらに2点特定することができます。

信用リスクの著しい増大を評価する際の将来予測的な情報の利用の程度

IFRS第9号の予想信用損失(ECL)減損モデルでは、信用リスクの著しい増大(SICR)がある場合には、金融資産をステージ2に配分する必要があります。支払期日が30日超経過した場合には金融資産の信用リスクが著しく増大しているという反証可能な推定規定があります。

ただし、IFRS第9号には、延滞は遅行指標であり、SICRは通常、資産の期日経過よりも前に発生するという説明もあります。SICRを適時に識別するには、企業は他のより将来予測的な情報を用いる必要があり、IFRS第9号は期日経過のデータのみに依拠することを推奨していません。銀行がこのような実務を実際に行っている程度を把握するために、KPMGは欧州及びカナダの10行が開示した情報を調査し、ステージ2の金融資産のうち、30日超の期日経過が占める割合を調べました。

この調査によると、意外ではないかもしれませんが、30日超の期日経過が占める割合は、ホールセールよりリテールの方が高くなっています。これは、リテール顧客については利用できる詳細な信用情報が少ないという事実を反映しています。また、リテールの幅(3%から23%)の方がホールセールの幅(1%から11%)よりもはるかに広いこともわかりました。

このように、貸出金の大部分が30日超の期日経過の状態になるよりも前にステージ2に移動することが裏付けられています。

信用減損していない資産に対して計上する引当金

IFRS第9号のECLモデルの主な影響は、銀行は信用減損していない資産(すなわち、ステージ1とステージ2に分類した(発生したが未報告の(IBNR)損失に対する引当金の調整の対象である)資産)に対して引当金を計上しなければならないことです。KPMGは、7行についてエクスポージャーの種類別のECLカバレッジ比率(すなわち、関連するエクスポージャーの総額での帳簿価額に対するECL引当金の割合)を調べました(そのうちの5行は、上記の分析と同じ銀行です)。

引当金カバレッジが最も高いのは、クレジット・カード債権で、最も低いのは、リテールの住宅ローンです。各区分とも、ステージ1とステージ2の間には少なくとも10倍の格差があります。

次の展開

カナダの銀行は間もなく半期報告書を発行することとなり、さらに詳細が提供されることになるかどうかが興味深いところです。KPMGは引き続き公表される内容に注目し、顕著な発見があれば報告いたします。

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