成長への試練 - グローバルCEO調査2018 日本企業分析:速報版

前回の調査からの意識変化や調査対象全体の結果との差異の観点から、日本の特徴を速報でお伝えします。

前回の調査からの意識変化や調査対象全体の結果との差異の観点から、日本の特徴を速報でお伝えします。

概要

4回目となる「KPMGグローバルCEO調査」は、世界の11ヵ国の1,300名のCEOを対象に行われ、日本の回答者は100名でした。調査は2018年1月22日~2月27日に実施されました。
本資料では、前回の調査からの意識変化や調査対象全体の結果との差異の観点から、日本の特徴を速報でお伝えします。

日本の主な特徴

  • 世界経済や自社の成長見通しについては自信を示しつつも、
  • 昨今の保護主義への回帰や破壊的技術革新への対応の遅れなどに高い不安感を募らせています。
  • デジタル時代で生き残るため、経営の機動性が重要と考え、その機動力を達成するためには第三者との連携強化およびデータサイエンティスト1の活用がカギとなると考えています。

1データを活用・分析し、それをマーケティングや経営等に活かしてビジネスに価値を生み出す職業

 

詳細はPDFファイル(650KB)をご参照ください。
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混在する期待と不安

日本のCEOの8割以上が、国内外の経済成長見通しについて、昨年に比べてより楽観的に捉えています。

成長見通しについて「自信がある」と回答した割合:日本の回答

成長見通しについて「自信がある」と回答した割合:日本の回答

一方で、今後3年間の自社の売上成長率の見通しについては、保守的な見方をしています。

今後3年間の自社の売上成長率の見通し:日本の回答

今後3年間の自社の売上成長率の見通し:日本の回答

待ち受ける困難

日本のCEOは、自社のデジタル変革に向けた取組みが世界と比較して準備が不足していると認識しています。

「業界における技術革新のスピードへの対応に苦慮している」と回答した割合

「業界における技術革新のスピードへの対応に苦慮している」と回答した割合

また、技術革新/破壊的技術を自社の成長につなげるために、日本のCEOの8割は、「経営の機動性が企業の存続を左右する」と認識しており、全体の6割を大きく上回りました。

「経営の機動性は企業の存続を左右する」と回答した割合

「経営の機動性は企業の存続を左右する」と回答した割合

成長を加速するためのカギ

日本のCEOは、デジタル時代において競争力を高め、新たな成長を実現するための方法として、第三者との戦略的提携を重視しています。

「自社が必要とする経営の機動性を実現するための唯一の方法は、第三者との提携の強化」と回答した割合

「自社が必要とする経営の機動性を実現するための唯一の方法は、第三者との提携の強化」と回答した割合

また、経営の機動性を高め、成長を加速するためのコア人材として、データサイエンティストを最も重要視しています。

自社の将来の成長計画を後押しするために重要な人材:日本の回答

自社の将来の成長計画を後押しするために重要な人材:日本の回答

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