Real-time IFRS 9: IFRS 9 bank disclosures #2 | KPMG | JP
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Real-time IFRS 9: IFRS 9 bank disclosures #2

Real-time IFRS 9: IFRS 9 bank disclosures #2

Real-time IFRS 9は、銀行業のIFRS第9号の適用状況についての最新動向をお伝えするものです。 - 情報が詳細になるにつれ明らかになる焦点 -

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銀行業のIFRS第9号に関する開示

情報が詳細になるにつれ明らかになる焦点

2週間前の最初のブログにおいて、KPMGは銀行業のIFRS第9号適用の影響の初期の実態調査を始め、欧州11行の普通株式等Tier 1資本への影響の中央値が15ベーシス・ポイントであることがわかりました。

その2週間後の現在、銀行が公表する情報が詳細になるにつれ、その影響の焦点が明らかになり、いくつかの興味深い論点が浮き彫りになりました。

英国では、数行が2017年度財務諸表を公表し、その一部は詳細なIFRS第9号への移行パッケージも公表しました。また、カナダの複数の銀行がIFRS第9号に基づく第1四半期報告書を公表しました。

KPMGは、IFRS第9号に基づきエクスポージャーをどのようにステージ分類したのかを示した開示も分析し、いくつかの興味深い所見を提示しました。

英国の銀行の2017年度財務諸表の開示

現時点までに公表されている英国の銀行の2017年度財務諸表には、IAS第8号で要求される情報(IFRS第9号の「起こり得る影響の評価に関連性のある、既知のまたは合理的に見積可能な情報」)が含まれています。開示の程度は様々ですが、大半はIFRS第9号という新しい規定の説明と影響の範囲、及び株主持分への影響額の開示を含んでいます。一部では、その定量的影響についてのより詳細な説明も提供されています。

普通株式等Tier 1資本比率への影響は、その年次報告書の未監査部分で開示されています。

英国の銀行の移行パッケージの開示

英国の3行は、IFRS第9号への移行パッケージを公表しました。このパッケージは、財務諸表と同時に、または財務諸表の公表後1週間以内に公表されました。

このパッケージは通常監査対象外ですが、1行はその内容の大半を監査対象の情報で構成していました。

このパッケージ全体の詳細さの程度によって、財務諸表利用者は多くの検討材料を得ることになります。このパッケージには、多くの定性的及び定量的開示が含まれています。transition pack for your bank(PDF:72KB)では、移行パッケージを作成する際に検討すべき事項を記載しています。

3行は、2018年1月1日より負の補償に関するIFRS第9号の改訂を早期適用することを決定した旨を開示していました。ただし、3行はこの改訂がまだEUで承認を受けなければならない状況であることは認識しています。

この移行パッケージは新しい開示であり、アナリストや投資家にとって非常に有用な開示となることは間違いありません。

カナダの銀行の2018年度第1四半期の開示

カナダの銀行(一般的に10月が年度末である)は、IFRS第9号に基づく2018年度第1四半期報告書(未監査)を公表しています。特に、以下のような開示が見られます。

  • IFRS第9号の適用時にどのような会計方針の変更が行われたか。
  • 当期首のIFRS第9号の数値と前期末のIAS第39号の貸借対照表数値との間でどのような調整が行われているか。この調整は、資産及び負債の異なる測定区分間の振替や、測定額の変動とは別に開示されています。この調整は貸借対照表項目よりも詳細で、一部の調整には分類及び測定並びに減損に起因する影響の分析が含まれています。
  • 金融商品の合計及びクラス別の当期首のIFRS第9号の予想信用損失引当金と前期末のIAS第39号の損失評価引当金との間でどのような調整が行われているか。開示されている金融商品のクラスには、住宅ローン、クレジットカード・ローン、事業ローン、公社債等があります。
  • 指定オプションをどのように利用しているか。IFRS第9号の適用時に行う指定には、負債性金融商品をFVTPL区分とする指定と、資本性金融商品をFVOCI区分とする指定があります。

カナダの銀行は、さらに詳細な第1四半期末時点のエクスポージャー及び損失評価引当金のステージ分析等のデータも提供しています。

ステージ分類の開示

興味深い開示のひとつが、信用の悪化の程度によるステージ分類です。ステージ分類は、IFRS第9号の減損金額の測定の基礎となります。

IFRS第9号では、新たに組成または取得したエクスポージャーはステージ1に分類します。著しい信用リスクの悪化があると判断された場合にステージ2に分類され、信用減損が起こったと判断された場合にはステージ3に分類されます。

当該開示を行っている7行(4行がカナダの銀行、3行が英国の銀行)のエクスポージャーのステージ分類についてまとめると、全体の94%がステージ1、5%がステージ2、1%がステージ3であることがわかりました(各行の単純合算による)。ステージ毎の引当金額については、エクスポージャーの種類で違いがありますが、平均的にはステージ3の引当金は全体の45%を占めています。

KPMGは引き続き調査を進めていきます。最新動向は、Real-time IFRS 9をご覧ください。

英語コンテンツ(原文)

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