2018年は英国エネルギー小売市場の転換期? | KPMG | JP

2018年は英国エネルギー小売市場の転換期?

2018年は英国エネルギー小売市場の転換期?

現在、英国のエネルギー小売市場は、大きな変革期に直面しています。小売事業者数は過去最多となる中、企業間の統合や買収が発表され、政府は市場全体に価格上限規制を導入する法律を制定しました。本レポートでは、2018年のエネルギー業界に影響を与える可能性が高いと予測される2017年の主要イベントおよびトレンドを紹介します。

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英国エネルギー小売市場における現状

2017年、英国のエネルギー小売市場には、6月末までの半年で、史上最多となる新規事業者12社が参入しました。新規参入者は、欧州のエネルギー事業者、国際石油メジャーや草の根団体等、幅広い分野からで、多様性を増すエネルギー小売市場では、ビジネスモデルの差別化や一新が引き続き加速されていくことが予想されます。
また、2013年にはたった5%であった独立系小売事業者の市場シェアは、今や18%まで拡大しています。しかしながら、小売事業者の切り替えを実施した顧客数が増加しているにも関わらず、全体の約60%の消費者は、エネルギー小売市場に対し無関心で、4人に1人は、自身のエネルギー契約が、(違約金なしでいつでも解約できるが、燃料費等が従量料金単価に転化されている)変動料金契約(StandardVariableTariff)であることを知りません。契約の切り替えを促進するには、1.価格の安さ、2.よりよい顧客サービス、3.差別化された商品という3つの要素を検討する必要があります。

2018年のエネルギー小売市場における主要トレンド

政府は、単なる競争の促進ではなく、消費者の保護を目的として、価格上限規制を小売市場に導入しようとしています。また、技術的変化は、エネルギー市場へ破壊的な変化を与える大きな可能性を有しています。世界規模で、年間約100億USドルまで成長することが予想されているスマートホーム市場は、これから急速な成長を遂げ、各セクター間の業務におけるテリトリーの奪い合いを通じ、複数の業界を収斂させていくことが予想されています。さらには、英国エネルギー市場における顧客エンゲージメントは、他業界と比較するとまだ低いものの、ゆっくりとした上昇傾向にあります。
小売事業者は、これら政治、技術、そして消費トレンドに合わせて、ビジネスモデルを進化させ続ける必要があるのです。

成長のための3つの戦略事例

事業者は、激化する競争、規制変更、技術進歩や顧客の嗜好へ呼応しながら成長するため、3種類の戦略を採用しています。

戦略その1:関心の薄い層を掘り起こす
戦略その2:多様化とパートナーの活用
戦略その3:買収

それぞれの戦略につき、事例を示しながらご紹介しています。

執筆者

KPMG in the UK
Partner and Head of Power and Utilities
Simon Virley CB FEI

Partner, Power and Utilities, Global Strategy Group
Vicky Parker

英語コンテンツ(原文)

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