「制度改訂、縮小又は清算(IAS第19号の改訂)」 - IFRICニュース2018年1月

IFRS解釈指針委員会ニュース(2018年1月) - 2018年2月7日に公表された「制度改定、縮小又は清算(IAS第19号の改訂)」について解説しています。

2018年2月7日に公表された「制度改定、縮小又は清算(IAS第19号の改訂)」について解説しています。

関連IFRS

IAS第19号「従業員給付」

概要

IASBは、2018年2月7日、「制度改訂、縮小又は清算」(IAS第19号の改訂)」を公表した。

改訂内容

本改訂は、以下の事項を明確化している。

  • 過去勤務費用及び清算損益を算定する場合、数理計算上の仮定と制度資産について、制度改訂、縮小又は清算の「前」の給付水準と制度資産を反映して再測定した確定給付負債(資産)の純額と、制度改訂、縮小又は清算の「後」の給付水準と制度資産を反映して再測定した確定給付負債(資産)の純額の2つを用いなければならない。
  • 再測定後の残りの期間の当期勤務費用は、制度改訂、縮小又は清算後の給付水準を反映した数理計算上の仮定を用いて算定しなければならないことが明確化されている。また、再測定後の残りの期間の当期利息純額は、制度改訂、縮小又は清算の後の給付水準と制度資産(の公正価値)を反映した退職給付負債(資産)の純額と、制度改訂、縮小又は清算の後の退職給付負債(資産)の純額の再測定に使用した割引率を用いなければならない。
  • 過去勤務費用又は清算損益の算定にあたり、アセット・シーリングの影響を考慮してはならない。制度改訂、縮小又は清算に係る会計処理の後にアセット・シーリングの影響を算定し、その他の包括利益に認識する。

適用日

2019年1月1日以降開始される最初の会計年度の期首以後に生じる制度改訂、縮小又は清算から適用される。早期適用が認められ、その場合、その旨を開示することが要求される。

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