技術革新の活用によるより効果的な規制エコシステムの確立 | KPMG | JP
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技術革新の活用によるより効果的な規制エコシステムの確立

技術革新の活用によるより効果的な規制エコシステムの確立

規制エコシステムの発展に関して、金融業界内各社の成熟度には大きなばらつきがあります。しかし金融機関は、Regulation(規制)にTechnology(技術)で対応する、「RegTechソリューション」を戦略的に用いることで、高い規制・コンプライアンス・コストの抑制や、予想よりはるかに高い効率性・正確性を得ることが可能になります。

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現在の規制環境が近い将来、重要な課題を突き付けてくることに疑いの余地がないなかで、テクノロジーは企業による規制改正へのアプローチの再考を可能とし、戦略的な洞察をも生み出す新たな方法でコンプライアンスを管理します。このようなテクノロジーは、規制上、ビジネス上の課題にうまく対処し、戦略的な経営課題を達成するソリューションとしても役立つと考えられます。一方で、全社的なコンプライアンスのより全体的な視点を得るために、企業は変更を管理するフレキシブルで包括的なフレームワークを採用する必要があります。

すべての企業の目指す先は、できる限り、規制上の義務を中央管理し、標準化して、重複や冗長を削減することです。企業は、自社のプログラムを構築または修正して、既存システムとのよりよい統合、アプリケーションの整合性、そして、究極的にはコストを削減できるオートメーションを含むようにしようとしています。これはRegTechソリューションを取り入れて初めて達成できることです。

金融機関が直面する新たなデジタル時代

金融サービス業界を根底から変えつつあるデジタル時代において、すべての金融機関、特にグローバル金融機関は、複雑さを増す膨大な量の規制環境に直面しています。

グローバルな変化が増えるなかで、グローバルな規制アジェンダが依然として予測不能で不完全なため、地政学的リスクが劇的に高まりました。しかし、このような不確実性にもかかわらず、規制当局は金融機関が複数の法域、法人、事業分野にまたがる規制を特定、分析、測定評価、監視することで有効な対応を取り、ダイナミックで透明性のある全社的なコンプライアンス手法を保持することを期待しています。さらに、各社のプログラムが、国際法、各地域・各国の法律にしたがい、規制要件と関連するポリシー、手順、統制、リスク、その他のデータ要素を明確にすることも期待しています。このように、金融機関が規制当局から受けるプレッシャーは、かつてないほど多くの法域にわたり、国境を越えた影響を持つため、期待される事柄はさまざまに異なっているのです。

グローバル金融機関は、これらの要求に対処し、規制一覧の完全性を追及するためにも、デジタルやテクノロジーに精通し、新規・既存の規制要件遵守をダイナミックに管理することが求められています。

本レポートでは、金融業界が持続的に業績を向上させ、規制遵守の実証に向けたエンドツーエンド・フレームワークとエコシステムの結び付きを阻害する要因を挙げるとともに、KPMGのクライアントの規制改正およびエンドツーエンド・フレームワークの成功ストーリーを紹介しています。

エンドツーエンドの規制エコシステムによる戦略的ニーズへの対応

金融機関が金融業界の主要な課題に対処し、規制エコシステムを確立するためには、「規制ホライズン・スキャニング」、「リスク&コンプライアンス・マッピングおよび評価」、「コンプライアンス・モニタリング&テスト」、「カスタマイズ化した分析および報告」、「データ管理」を可能にする必要があります。

協調的な規制エコシステムは、規制当局の期待に沿った戦略的ビジネス目標をサポートするため、金融機関のエンドツーエンドのグローバル・コンプライアンス管理を結び付けます。

現在の規制は不確実なため、金融機関は競争圧力に効果的に対応する能力を損なっています。

KPMGは、この不確実な規制を管理するための支援を、包括的なコンプライアンス・フレームワークを用いて行います。

また、自社ブランドの評判を守りたい金融機関は、RegTechを活用することで、コンプライアンス・コストの削減や、成長の促進、そして複雑な規制上の義務を遵守しつつ、変化する規制要件に戦略的かつコスト効率よくフレームワークを調整することが可能です。

RegTechの必要性とビジネスにもたらされる価値

金融業界は現在、RegTechイノベーションの活用に向けたプロセスのさまざまな段階にあります。外注ソリューションを選ぶ金融機関もあれば、自らカスタムメイドの機能を開発している金融機関もあります。

また、グローバル金融機関にとっては、「Three Lines of Defense(3つの防衛線)」をめぐる統制とアカウンタビリティを有効に確立させ、規制改正への対応、地政学的リスクの対処、各国のさまざまな基準を管理するうえで、何らかのタイプのRegTechソリューションを整備することが欠かせません。

RegTechソリューションを組み込むことによる恩恵は、規模の大小にかかわらず、すべての金融機関が享受できるものなのです。本レポートでは、RegTechによる潜在的利益と、社内のリスク管理、コンプライアンス、戦略的課題に対応するソリューションについて解説しています。

インテリジェント・オートメーションによる効率化、コスト抑制の実現

公表された規制を構文解析して理解すること、要件を抽出すること、義務をマッピングすること、コンプライアンス・テストを行うことは、いずれもコストや手作業による負担がかかります。さらに、これらの手作業はプロセスが不正確で、コスト効率も低い場合があります。

たとえソフトウェア業者から精密なデータベースの提案を受けたとしても、専門家の起用に代替し得るものはありません。また、顧客の要求やデータ量の増大、コストがかかる規制義務および技術革新(クラウドおよびモバイルコンピューティングなど)は、「人」による手法だけでは対処できない新たな課題です。

KPMGは、金融機関に重要なコンプライアンス活動と規制エコシステムを変革する目的で、規制遵守のためのインテリジェント・オートメーションを活用したコグニティブ・コンピューティング能力の導入を企業戦略に含めるべきだと考えます。
インテリジェント・オートメーションは、完全に人の代わりになるわけではないものの、これまで単純作業に時間を使っていた従業員は、より戦略的なビジネスイニシアチブに時間を割くことができるようになります。


テクノロジーの力で動く有効な規制エコシステムを構築し、実行することで、企業はオートメーションを利用し、コンプライアンス関連コストを削減し、組織全体の統制強化を行うことができます。適切なリスク文化と組み合わせることで、究極的には、よりよいビジネスプラクティス、評判の毀損からの保護、エンタープライズ・リスク・ガバナンスの改善につながることとなるのです。


レポートの全文についてはダウンロードPDFをご参照ください。

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