IAISが「ICP8,15,16改定のコンサルテーション・ペーパー」を公表 | KPMG | JP

IAISが「ICP8,15,16改定のコンサルテーション・ペーパー」を公表

IAISが「ICP8,15,16改定のコンサルテーション・ペーパー」を公表

2017年11月9日、保険監督者国際機構(IAIS)は、保険基本原則(ICPs)のICP8(リスク管理および内部統制)、ICP15(投資)、ICP16(ソルベンシー目的の統合的リスク管理(ERM))の改定にあたってコンサルテーション・ペーパーを公表しました。意見募集の締切は、各々2018年1月15日または31日です。

関連するコンテンツ

改定の背景

ICPsはIAISが策定する国際的な保険規制のフレームワークで、ハイレベルな原則ベースの基準であり、IAISのメンバーは、自国の監督フレームワークにICPsを組み入れることが期待されています。一方、ComFrameはIAIGs(国際的に活動する保険グループ)の監督のための共通のフレームワークであり、IAIGに指定された保険グループに対し、ICPsに追加してさらなる要件を課すものです。

今回のコンサルテーションは2015年9月にIAISが採用したテーマ別アプローチに基づくものであり、ICPs、ComFrameおよびグローバルにシステム上重要な保険会社グループ(G-SIIs)パッケージの3階層の規制について、監督基準のより効率的な開発を行うことを目的としています。2016年6月にIAISはComFrame固有の規定を再構築し、関連するICPsにまとめることを決定しました。新しいフォーマットではComFrameは合理化され、以前のようにComFrameの中でICPsを参照する必要はありません。この決定を踏まえて、以下の改定が進められています。

  • ICPsとComFrameで重複記載している項目を整理する。
  • ComFrame独自の階層構造を廃止し、ICPsの階層構造に合わせる。具体的には、ComFrameの基準(Standards)とパラメータ(Parameters)を基準として1つに統合し、指針(Guidelines)はガイダンス(Guidance)に変更する。
  • ComFrameの項目立てをICPsに合わせる。


今回のICP8,15,16改定のコンサルテーション・ペーパーは、この改定の一環として公表されたものです。意見募集の締切は、当初2018年1月8日でしたが、その後、ICP8は2018年1月15日、ICP15,16は2018年1月31日に延長されました。

主な改定内容

今回のコンサルテーションでは、主に以下の改定が提案されています。
(1)ICPsへのComFrameの統合
上記のとおり、IAISが2016年6月に決定した方針に基づき、ICP8,15,16にComFrameモジュール2(IAIGに遵守を求める要素)の要素3(統合的リスク管理(ERM)に関する要件)および要素4(要求されるグループレベルのERMポリシー)が取り込まれる見込みです(図表参照)。

(2)ICP8のコンサルテーションは、ICP16との重複解消を目的とした変更が中心となっています。また、リスク管理態勢の文書化において、少なくとも以下の点を含むこと等が提案されています。

  • 保険会社のリスクアペタイトを定義したリスクマネジメント戦略
  • リスクアペタイトすべての重要なリスクの管理方法をまとめたリスクマネジメント方針
  • 適時にリスクプロファイルの変化に対応する能力

このほか、用語集に「ソルベンシー目的のERM」や「ERMフレームワーク」等の用語の定義を追加することも合わせて提案しています。

ICPsおよびComFrameの開発の今後のスケジュール

IAISは、2017年10月19日にICPsおよびComFrameの開発日程を更新し、今後は以下の日程で改定が進められる予定です。

  • 2017-2019年:ICPs改定コンサルテーション
  • 2018年中旬:包括的なComFrameコンサルテーション(ICS Version 2.0を含む)
  • 2018年下旬:ComFrameおよびICS Version 2.0のコンサルテーションへのコメント締切
  • 2019年11月:IAIS年次大会でICPsおよびComFrameの採択(ICS Version 2.0を含む)

金融機関に関する最新情報

お問合せ

 

RFP(提案書依頼)

 

送信