IFRS第17号「保険契約」 | KPMG | JP

IFRS第17号「保険契約」

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IFRS最新基準書の初見分析 - 「IFRS最終基準書の初見分析 - 保険契約」では、IFRS第17号「保険契約」の影響についての考察及び詳細な分析を提供しています。IFRS第17号によって、投資家やアナリストにとっての比較可能性や透明性が高まることになります。

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透明性の向上が保険者の財務報告に及ぼす影響

新しい保険契約基準であるIFRS第17号によって、各国の保険会計は根本的に変わることになります。


IFRS第17号は、財務諸表利用者に全く新しい視点を提供します。アナリストが行う各国の保険者の財務諸表の解釈や比較方法も変わることになります。IFRS第17号の導入により、保険者のIFRSに基づく報告は、同様の基礎に基づいて行われるようになり、現行の保険会計の「ブラックボックス」が明らかになります。


IFRS第17号には、保険者にとって利点もあれば困難な点もあります。保険者は、保険会計の変更点と自らの事業に及ぶ影響とを理解する必要があります。


「IFRS最新基準書の初見分析ー保険契約」では、IFRS第17号の影響を評価し、IFRS第17号への移行の準備に役立つ情報を提供します。本冊子では、設例を用いて主要な規定の説明をし、KPMGの所見を提示しています。

IFRS第17号における新たな規定

新規契約及び保有契約の収益性について、以下のように透明性が増すことによって、財務諸表利用者は以前よりも保険者の財務的健全性についての理解を得られるようになります。

  • 引受実績と財務実績とを別個に表示することによって、利益の源泉と利益の内容についての透明性が増すことになります。
  • 保険料収入は、投資要素として、もはや「トップライン」を引き上げる要素ではなくなり、受領した現金も収益とはみなされなくなります。
  • オプション及び保証の会計処理が統一され、透明性が高まります。


これらによって、大手保険会社の資本コストが減少する可能性があります。また、比較可能性が向上することによって、M&A活動が活発化して、投資資本の獲得競争が激化するとともに、投資家の信頼が得られる可能性があります。


同時に、他の影響も複数現れる可能性があります。例えば、現在の市場割引率を用いることによって、財務実績と資本の変動性が増大する可能性があります。保険者は自らの商品デザインや投資配分等の他の戦略的意思決定も見直すことが必要となる可能性があります。

重要であるが多岐にわたる影響

IFRS第17号の影響は、保険会社によって著しく異なります。IFRS第17号の適用には相当程度の労力が必要であり、システム、プロセス及び内部統制の新設または更新が必要となります。


その作業は、多くの保険会社での長期にわたる運用、古いシステムの継続的使用の状況を踏まえると、さらにいっそう困難を伴うことになります。


IFRS第17号は、保険者にとって数年間において最大の会計処理の変更をもたらす基準ですが、その影響は会計にとどまらず、財務、保険数理、ITの分野や規制当局にまで及ぶものとみられます。

適用日及び次のステップ

IFRS第17号は、2021年1月に適用されます。適用日はまだ先のように思われるかもしれませんが、多くの企業にとって適用に要する時間が問題となるでしょう。各部門の協力的な対応が不可欠です。財務、保険数理及びIT部門はかつてないほど緊密に連携して作業を行うことが必要になります。


IFRS第17号の適用プロセスは、今こそ開始する必要があります。企業は当初の影響評価から着手し、その上で保険契約の商品ごとの影響の分析に進まなければなりません。

 

レポートの全文についてはダウンロードPDF(3.4 MB)をご参照ください。

英語コンテンツ(原文)

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