米国のヘッジ会計改訂の公開草案の概要 | KPMG | JP

米国のヘッジ会計改訂の公開草案の概要

米国のヘッジ会計改訂の公開草案の概要

米国の財務会計基準審議会(FASB)は、2016年9月、ヘッジ会計の改訂に関する公開草案を公表しました。コメント期限は2016年11月22日です。

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米国のヘッジ会計の改訂案は、リスク管理活動と財務報告の整合性を高めることを目的とし、かつ、その複雑性及び煩雑性を減らすことにより、現行の基準の問題点に対処することを意図したもので、その改訂は限定的なものであるとされています。しかし、キャッシュ・フロー・ヘッジや純投資ヘッジにおいては、有効部分のみならず、現在純損益に認識しているヘッジの非有効部分も含めてその他の包括利益に計上し、ヘッジ対象の損益認識時にその他の包括利益から純損益にリサイクルするという、ヘッジの非有効部分の会計処理に関する改訂を提案しており、これはIFRSのヘッジ会計の処理とも大きく異なるものです。

本稿では、米国のヘッジ会計の改訂案について、その概略を説明するとともに、IFRSのヘッジ会計との主な相違点についても解説します。

ポイント

  • ヘッジ会計とリスク管理活動をより整合させ、かつ、複雑性の軽減を目指す、限定的な改訂案であり、作成者のコストや労力の削減に繋がることが期待される。
  • キャッシュ・フロー・ヘッジや純投資ヘッジでは、ヘッジの有効部分と非有効部分の両方をその他の包括利益に計上し、ヘッジ対象の損益認識時点で、同じ損益科目を使って純損益にリサイクルするという提案をしている。これは現在の非有効部分の会計処理を大きく変えるものである。
  • IFRSのヘッジ会計とは異なるものとなる。

内容

  1. ヘッジ会計改訂案公表の背景
  2. ヘッジ会計改訂案の概要~ 現行のヘッジ会計とはどのように異なるのか~
    1. 認識及び表示に関する変更
    2. ヘッジ対象のリスク構成要素に関する変更
    3. 有効性評価に関する見直し
    4. 開示規定
    5. 適用日と移行規定
  3. ヘッジ会計改訂案とIFRS9号におけるヘッジ会計との主な相違

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
金融事業部
パートナー 大川 圭美
シニアマネジャー 江崎 千香

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