第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)開催と今後のアフリカの発展 | KPMG | JP

第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)開催と今後のアフリカの発展

第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)開催と今後のアフリカの発展

本年(2016年)8月27~28日、ケニアの首都ナイロビで日本政府が主導する第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)が開催されました。安倍総理大臣は基調演説でアジアとアフリカを結ぶ「自由で開かれたインド太平洋戦略」を表明しました。

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また、「日本アフリカ官民経済フォーラム」の立ち上げやインフラ整備、人材育成などに今後3年間で総額3兆円(300億ドル)規模を官民で投じる方針を明らかにしました。サイドイベントの「日本・アフリカ ビジネスカンファレンス」内では73件の覚書(MOU)が締結されました。同時に設置された「日本・アフリカExpo(ジャパンフェア)」には100社近い日本企業が出店しました。
本稿では、TICAD VIの概要とアフリカへの援助から投資への流れのなかで、日本企業は今後、アフリカの発展のためにアフリカとどのように経済の連携を強化していくことが可能かを考察してみます。

ポイント

  • TICAD VIの会議内容およびナイロビ宣言と実施計画の概要から、政府の優先課題とその実行方針を理解する必要がある。アフリカの現状を認識して、日本企業各社が今後、自社ではアフリカのどの地域でどのような経済活動が可能かを検討する必要がある。
  • 豊富な資金力で先行する中国との違いを考え、日本企業は量より質を重視した経済支援姿勢を全面に出し、2050年には人口が約25億人に増える「最後の巨大市場」アフリカの成長を支えていくことが望まれている。
    特にアフリカの発展のためにはインフラ整備が不可欠であり、日本とアフリカの官民連携したインフラ投資・構築が重要である。
  • 今後のアフリカの持続的成長のためには、農業が最も重要であり、また、日本の「質の高いインフラ」や公衆衛生・医療への協力も重要である。一般のビジネスでは、アフリカを国単位ではなく地域共同体でとらえ、また、インド企業やインドを利用したアプローチも有効である。
  • 生産性向上やイノベーションに繋がる、産業の基盤を支える人材の育成が重要である。アフリカ市場開拓の戦力として青年海外協力隊という日本人の人材やABEイニシアティブで来日するアフリカの産業人材をアフリカで十分に活用することも大切である。

内容

  1. アフリカ開発会議(TICAD)とは
  2. TICAD VIの会議内容
    1. 国際資源価格の低迷への対応として、一次産品に依存した経済構造の改革
    2. 公衆衛生危機への対応強化およびユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
    3. 平和と安定に対する脅威や気候変動による自然災害リスクの増大に対応するため、社会の安定化促進について
  3. TICAD VI ナイロビ宣言
    1. ナイロビ宣言
    2. 今後の進め方
    3. ナイロビ実施計画
  4. アフリカの現状認識
    1. サブサハラ・アフリカの成長率
    2. アフリカの人口の増加
    3. アフリカの都市化の拡大
  5. 今後のアフリカの発展のために
    1. 農業の重要性
    2. 質の高いインフラ
    3. 公衆衛生と医療
    4. アフリカを広域な地域共同体で考える
    5. インド企業との提携とインドからの輸出
    6. 青年海外協力隊経験者やABEイニシアティブの活用
    7. 最後に

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
グローバル・ジャパニーズ・プラクティス部 中東・アフリカ事業室
室長 シニアマネジャー 梅澤 浩

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