IFRICニュース September 2016 - IFRS解釈指針委員会ニュース | KPMG | JP

IFRICニュース September 2016 - IFRS解釈指針委員会ニュース

IFRICニュース September 2016 - IFRS解釈指針委員会ニュース

IFRS解釈指針委員会(IFRS-IC)での主要な審議事項を紹介し、また、IFRS-ICで取扱われているすべての論点のステータスを「論点サマリー」にまとめています。

関連するコンテンツ

青いフロアの会議室

2016年9月6日及び7日にIFRS解釈指針委員会(以下「IFRS-IC」)の会議が行われた。また、2016年9月に開催された国際会計基準審議会(以下「IASB」)の会議において、IFRS-ICの提案等に基づいて審議が行われた。本稿では、主要な審議事項を紹介し、また、IFRS-ICで取り扱われているすべての論点の状況を「論点サマリー」にまとめている。なお、一部の論点は、今後のIFRS-IC会議等において、引き続き議論される予定である。

要約

2016年9月のIFRS-IC会議において、次の事項が決定された。

  • アジェンダ却下通知の確定
    サービス委譲契約及びリース契約から構成される複合契約の会計処理
  • アジェンダ却下通知案の公表
    単一資産のみ保有し、事業に該当しない企業を取得した場合の繰延税金の認識

その他、2016年9月のIFRS-IC及びIASBの会議において議論された事項は以下のとおりである。

  • IFRIC解釈指針案「法人所得税の処理における不確実性」(再審議)
  • 公開草案「制度改訂、縮小または清算が生じた場合の再測定/確定給付制度からの返還の利用可能性(IAS第19号及びIFRIC解釈指針第14号の改訂案)」(再審議)
  • 関連会社または共同支配企業に対する純投資の一部を実質的に構成する長期持分の測定
  • 有形固定資産の試運転から得られる正味の収入及び試運転コストの会計処理

IFRIC解釈指針

IFRIC解釈指針は、特定の基準書の適用上の論点に関する解釈である。現在、IAS第12号「法人所得税」及びIAS第21号「外国為替レート変動の影響」に関する2つのIFRIC解釈指針案が公表済である。また、IFRS第9号「金融商品」及びIAS第28号「関連会社及び共同支配事業に対する投資」に関する1つのIFRIC解釈指針案の公表に向けて審議が行われている。

IFRIC解釈指針案 - 公表済

IFRS-IC会議において、IAS第12号「法人所得税」に関する次のIFRIC解釈指針案に関する再審議が行われた(詳細は「論点サマリー:IFRIC解釈指針案 - 公表済」を参照)。
 

  • IFRIC解釈指針案「法人所得税の処理における不確実性」
    IFRS-ICは、IFRIC解釈指針案の提案(適用範囲、税務当局が実施する税務調査に関する仮定、不確実性のある税務処理の認識の閾値及び測定方法、関連する開示要求及び適用指針への参照、経過措置)を最終のIFRIC解釈指針において維持することを暫定的に決定した。

    また、税務調査の結果に関する適用指針の再編成、事実と状況の変化に係る参照会計基準、移行方法及びその開示要求事項等に係る暫定的決定も行われた。

    今後のIFRS-IC会議において、解釈指針の公表に向けた必要なデュー・プロセスを経たことの最終確認を行う予定である。また、利息及び罰金についても別途審議が行われる予定である。

IFRIC解釈指針案 - 公表予定

IFRS-IC会議及び2016年9月のIASB会議において、IFRS第9号「金融商品」及びIAS第28号「関連会社及び共同支配事業に対する投資」に関するIFRIC解釈指針案に関する審議が行われた。(詳細は「論点サマリー:IFRIC解釈指針案 - 公表予定」を参照)。
 

  • 関連会社または共同支配企業に対する純投資の一部を実質的に構成する長期持分の測定
    IFRS-ICは、減損損失の表示方法、適用例、移行規定、適用日などについて暫定的に合意し、IFRIC解釈指針案の承認投票に向けて、引き続き審議を行う予定であった。
    しかし、2016年9月のIASB会議において、デュー・プロセスとして審議された結果、ボードメンバーの12名中10名がIFRIC解釈指針案の公表に反対した。IASBは、長期持分に適用する会計基準を明確にする、より効果的な方法を検討するようスタッフに指示した。

会計基準の限定的改訂

会計基準の限定的改訂は、緊急度が高く、必要不可欠な会計基準の改訂を取り扱っている。現在、IFRS-IC会議において議論された論点に関して、4つの公開草案が公表済であり、さらに2つの公開草案の公表に向けて審議が行われている。

会計基準の限定的改訂 - 公開草案公表済

IFRS-IC会議において、以下のIAS第19号「従業員給付」及びIFRIC解釈指針第14号「IAS第19号 - 確定給付資産の上限、最低積立要件及びそれらの相互関係」の改訂に関する公開草案について再審議が行われた。
 

  • 公開草案「制度改訂、縮小または清算が生じた場合の再測定/確定給付制度からの返還の利用可能性(IAS第19号及びIFRIC解釈指針第14号の改訂案)」
    IFRS-ICは、公開草案に対して寄せられたコメントの分析を踏まえ、公開草案の表現を一部修正することを前提に、IAS第19号及びIFRIC第14号の限定的改訂を最終化することをIASBに提案した。IFRS-ICの提案は、今後のIASB会議において審議される予定である。


上記以外の公開草案については、2016年9月のIFRS-IC会議及び2016年9月のIASB会議での議論は行われていない(詳細は「論点サマリー:会計基準の限定的改訂 - 公開草案公表済」を参照)。

会計基準の限定的改訂 - 公開草案公表予定

IFRS-IC会議において以下のIAS第16号「有形固定資産」の改訂に関する公開草案の公表に向けた再審議が行われた。
 

  • 有形固定資産の試運転から得られる正味の収入及び試運転コストの会計処理
    IFRS-ICは、IAS第16号の限定的改訂を、表示する最も早い比較期間の期首から将来に向かって適用することをIASBに提案した。また、本限定的改訂に関して、初度適用企業に対する免除規定及び追加的な開示規定を策定しないことを決定した。IFRS-ICの提案は、今後のIASB会議において審議される予定である。

上記以外の公開草案については、2016年9月のIFRS-IC会議及びIASB会議での議論は行われていない(詳細は「論点サマリー:会計基準の限定的改訂 - 公開草案公表予定」を参照)。

IFRSの年次改善

IFRSの年次改善は、緊急度が低いものの、必要不可欠な会計基準の改善を行うものである。現在、進行中のものは次のとおりである(詳細は「論点サマリー:IFRSの年次改善(2014-2016年サイクル)」、「論点サマリー:IFRSの年次改善(2015-2017年サイクル)」を参照)。

サイクル 公開草案 最終基準書
2014-2016年 2015年11月19日
公表済
2016年12月
公表予定
2015-2017年 2017年1月~3月
公表予定
未定


2014-2016年サイクル及び2015-2017年サイクルのいずれも、2016年9月のIFRS-IC会議及びIASB会議において審議は特に行われていない。

アジェンダ却下通知

IFRS-ICは、アジェンダに追加しないと決定した論点について、アジェンダ却下通知を公表することとしている。アジェンダ却下通知は、アジェンダ却下通知案の公表後、60日間のコメント期間及び再審議を経て確定される。

IFRS-IC会議において、IFRIC解釈指針第12号「サービス委譲契約」に関する、リースを含むサービス委譲契約の会計処理の論点につき、アジェンダ却下通知が確定した。

また、IFRS-ICは、IAS第12号「法人所得税」に関する、単一資産のみ保有し、事業に該当しない企業を取得した場合の繰延税金の認識の論点につき、アジェンダ却下通知案を公表した。コメント期限は2016年11月15日である(詳細は「論点サマリー:アジェンダ却下通知」を参照)。

その他の論点等

IFRS-IC会議において、今後の取扱いを検討中のいくつかの論について審議が行われているが、2016年9月のIFRS-IC会議においては特に議論は行われていない(詳細は「論点サマリー:その他の論点」を参照)。

論点サマリー

IFRS-ICで検討中のIFRIC解釈指針案、会計基準の限定的改訂、IFRSの年次改善、アジェンダ却下通知及びその他の論点とそのステータスについての詳細は、PDFを参照。

このページに関連する会計トピック

会計トピック別に、解説記事やニュースなどの情報を紹介します。

このページに関連する会計基準

会計基準別に、解説記事やニュースなどの情報を紹介します。

IFRICニュース

お問合せ

 

RFP(提案書依頼)

 

送信