CEOを輩出するIT組織創り~構造改革を通したIT部門の飛躍~

CEOを輩出するIT組織創り~構造改革を通したIT部門の飛躍~

「IT部門は金食い虫」、「できない御託ばかり並べ提案がない」など、企業におけるIT組織への風当たりは強い傾向にあります。社内の業務系・情報系システムに加え、スマートデバイス・クラウド・AIなど、ITの必要性が高まるばかりの昨今、経営からの強い要請や、CIO・情報システム部長などIT部門リーダーの強い改革意志を実現すべく、「IT組織の構造改革」に取り組む企業が増え始めています。

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業務の標準化・効率化によるコストダウンやリスク軽減のみならず、社内外のデータ・情報を通した仮説の検証など、IT推進機能の強化如何で企業優劣に大きな差がつきかねない時代と言えます。
一方で、ERP、アウトソーシングといった外部活用の流れは、企業内ユーザー部門と外部ベンダーの直接コミュニケーションを加速させ、IT部門の空洞化に拍車を掛けます。自組織は将来どのような存在になりたいのか、コア業務とノンコア業務は何かを考えるところからIT組織の構造改革は始まります。
本稿では、IT構造改革が求められる外部環境の変化と内部からの危機感に触れつつ、IT構造改革の視点および特に重要性の高いテーマのポイントを紹介します。また、IT組織の今後の進化と企業内における競争を考察し、IT組織が間接部門/コストセンターからビジネス・業務の立上げ・強化・改革に不可欠なビジネスオーナーやCEOを輩出できる組織になるための筋道を考察します。

ポイント

  • 企業環境やIT関連の技術進化といった外部要因、人財の世代交代や外部依存増加による人財空洞化といった内部要因の両面から、IT構造改革に取り組む企業が増加している。
  • 構造改革に特効薬はないが、ITリーダーの強い意思は必須である。経営層とIT現場のコミットメントがシンクロしたときに構造改革は進展する。
  • 構造改革においてはIT戦略が出発点になるが、企業や事業・機能貢献の視点に加えて、自らのありたい姿(=組織ビジョン)の視点を加味することが必要であると同時に、策定を人財任せにせず、組織としてプロセス化する必要がある。
  • 構造改革においてITマネジメントの確立も重要である。ITにかかわるヒト・モノ・カネにかかわる業務整備が最終的に良い成果を創出し、組織価値の向上に繋がる。
  • IT人財の育成は、研修や要員配置・アサインといった手段先行ではなく、育成の全体スキーム(しくみ)作りが重要である。
  • 構造改革を通して、将来的には企業の新たなビジネスモデルの実現をリードするなど、プロフィットセンター化を目指す企業も少数ながら出現し始めている。
  • 定型業務の外部化が進み、経営にスリム化と同時にさらなる価値向上を求められている経理・人事・IT組織の間で、新たな経営貢献競争が始まっている。
  • 欧米企業や日本でも金融業のように、日本の製造・流通・サービスといった業種においても、IT組織出身のCEOを輩出できる日が訪れるだろう。

内容

  1. IT構造改革の背景
  2. IT構造改革の全体視点
    1-1. IT戦略の重要性
    1-2. IT戦略の構成
    2. ITマネジメント(ガバナンス)の確立
    2-1. IT人財マネジメント
  3. 今後のIT組織
    1. IT組織の進化ステージ
    2. 企業内で始まる経営貢献競争
  4. おわりに

執筆者

KPMGコンサルティング株式会社
ディレクター 川島 牧雄

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