KPMG インターナショナルがアニュアルレポートに関するサーベイを公表しました

KPMG インターナショナルがアニュアルレポートに関するサーベイを公表しました

KPMG インターナショナル(本部:オランダ、会長:ジョン・B・ビーマイヤー)は、このたび「Room for improvement. The KPMG Survey of Business Reporting, second edition」を公表しました。

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このサーベイは、Better Business Reporting推進の一環として、調査対象国16か国、270社のアニュアルレポートについて、「ビジネス・モデル」、「戦略」、「パフォーマンス」、「リスク」を中心に、レポートの構成も含めた100項目以上にわたる分析と、アニュアルレポートの現状と改善提案がまとめられております。

以下、サーベイ結果の抜粋となります。なお文中、意訳している箇所がございますが、ご了承ください。

(サーベイハイライト)

投資家が求める「企業の健全性を示す情報」と、現行のアニュアルレポートには大きなギャップがあることが明らかになった。つまり、投資家は、企業の健全性とパフォーマンスを関連するオペレーショナルKPIをもとに長期的な視点から判断したいと考えているが、企業の報告では、短期的な財務中心の情報に焦点がおかれている。

  • 270社中、44%の企業が、戦略を策定する際に、短期的なインセンティブのみに焦点をおいている。
  • 270社中、過去5年間の業績評価を公表している企業は、わずか9%である。
  • 270社中、長期的な視点でのリスク予測と管理方法について示している企業は、わずか11%である。
  • アニュアルレポートの平均ページ数は204ページと、(投資家が)重要とする情報を網羅するに足るボリュームであるが、実質的には財務情報に42%も割かれている。(ガバナンスと報酬/19%、事業、戦略/14%、実績と見通し/15%)

投資家自身が判断して評価できるような、財務情報以外を含む、オペレーションに関連した様々なビジネス関連の情報を、アニュアルレポートで開示することが、今後必要である。

(6つのカギとなる発見事項)

  1. より投資家が必要とする情報の提供:財務諸表にページ数が割かれ、戦略(詳細・進捗)やリソース活用に関する洞察に富んだ情報、未来志向の情報が少ない。
  2. 簡潔で関連性ある内容:パフォーマンスに関しては繰り返しが多く、エピソード的な内容も含まれ、優先度が分かりづらい。また、レポートの構成は国の慣行によるところが大きいが、総じて長い。投資家に簡潔な洞察を与える記述が必要。
  3. 長期を示すパフォーマンスKPI:KPMGが6つのエリアを特定し、それぞれのエリアで有効なKPIを(1)洞察に富んでいる、(2)先行指標であるという軸で分析した結果、現行のレポートのほとんどでは、洞察に欠け、後発指標にとどまる定性情報が多い。企業は、非財務KPIを適切に開示することにより、短期的な財務パフォーマンスと長期的なビジネスの成功の間をバランスよく説明できる。また、ビジネスの今後についての洞察を示唆する適切かつ客観的なパフォーマンス指標があれば、企業の発展や長期見通しを簡潔に表現できる。
  4. 戦略と紐づいたKPI:投資家にとって、ビジネス成功要因や将来の見通しを図れるようなものが少ない。
  5. より深層な戦略の分析:現行のレポートでは、ビジネス・モデルが企業活動の一部である、戦略が短期的であるなど、企業の全体像を描けていないため、焦点がぼけてしまう。
  6. 長期的で重要なリスクの特定:平均リスク数が20個以上と多すぎる。コンプライアンス中心の記載から投資家向けの情報まで幅はあるが、総じて「成長戦略」に関するリスク開示が少ない。

サーベイの詳細は、こちらのリンクをご覧ください。(英語)

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