IIRCがニュースレターを公表しました | KPMG | JP

IIRCがニュースレターを公表しました

IIRCがニュースレターを公表しました

統合報告評議会(以下、IIRC)がIIRC Newsletter March 2016 Editionを公表しました。

関連するコンテンツ

当該ニュースレターでは、統合報告書の品質と企業価値の関連性について、『統合報告書の品質と経済的な結果の関連性-制度化された統合報告から得られた初期段階の証拠-』と題された実証分析が紹介されています。これはThe Chartered Institute of Management Accountants(CIMA、管理会計士勅許協会)の援助のもと、スタンフォード大学他の専門家による論文で、統計的に統合報告と株式の流動性ならびに企業価値の関連性を分析しています。

統合報告書の意義や価値は世界的に広く認められていますが、統計的な手法を用いて統合報告の効果を調査した研究はそれほど多くないと思われます。今後、このような実証分析が増加し、より精度の高い議論が世界的に展開されていくことが期待されます。統合報告の品質は多面的な主題であり、その評価には困難が伴います。それゆえ、KPMGジャパン統合報告アドバイザリーグループはこの研究成果を無条件に支持するものではありませんが、いくつか興味深い洞察も示されていますのでご紹介いたします。

以下、論文要旨となります。

  • 統合報告が制度として義務付けされている唯一の国である南アフリカ共和国のデータを用いて分析した結果、統合報告と株式の流動性(価格スプレッドにて測定)及び企業価値(Tobin’s Qにて測定)には、ポジティブな関連性がありそうだ。
  • 統合報告の品質と企業価値の関連性は、主にキャッシュフロー効果を通じたものである。これは投資家が企業の資本や戦略のより深い理解に基づき、キャッシュフローの予測を上方修正する行動と整合している。もしくは、統合報告書の作成を通じて組織内部の管理者による意思決定のプロセスが改善しキャッシュフローが増大することによるものと考えられる。
  • ただし、この分析は、サンプル数が少ないという制約があり、南アフリカ共和国の会社のみを対象としているため、他国において一般化できない可能性がある。制度化された場合でも、統合報告が経済的な結果と何らかの関連性を持つということは、企業、投資家、規制当局やIIRCが関心を持つところであろう。
  • 分析結果が示唆するのは、統合報告によりもたらされる経済的な便益は、包括的で網羅的な情報の開示からのみ生じるのではなく、恐らく、こちらの方がより重要だが、組織内における意思決定プロセスの変化によりもたらされるということであろう。

IIRCニュースレターの詳細は、こちらをご参照ください。

統合報告に関するニュース

お問合せ

 

RFP(提案書依頼)

 

送信