IFACが新レポートを公表しました

IFACが新レポートを公表しました

国際会計士連盟(以下、IFAC)が、新レポート『統合思考による価値創造会計の専門家の役割』を公表しました。

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IFAC企業内会計士(PAIB)委員会は、企業における職業会計士の価値を高めることに寄与することを目的としており、以下の活動に注力しています。

  • 組織やそのステークホルダーにとって、価値を創造・享受・維持・報告する上で、職業会計士が果たす役割の重要性の認知を向上すること。
  • 職業会計士が上記役割を果たすために必要となる能力の向上をサポートし、コミュニケーションを促進するとともに、グッドプラクティスやアイディアの共有を実現すること。

IIRCパイロットプログラムに参加した大半の組織が、ビジネスモデルについて再検討し、戦略と資源配分に関する意思決定を再考しました。職業会計士にとって特に重要なことは、今の財務報告プロセスでは、不確実性を捕捉することができていないという点です。最高財務責任者(以下、CFO)や財務部門は、価値創造に影響を与えうる事象に関する情報がどのように入手され、内部のプロセスや意思決定をサポートするよう、どうやって伝達がされているかを考慮する必要があります。

統合思考による価値創造:統合報告によるコミュニケーション価値

財務資本の提供者やその他のステークホルダーは、つまるところ、組織の統合思考力や業務を成功裏に遂行する能力に関心があります。統合的なプランニングと意思決定のためには、より優れた計画と意思決定につながる重要な機会とリスクを理解する必要があります。そうすることで、価値創造に用いられる資本との相互関係が明確にされます。
統合思考は、ビジネス環境が変化する中において、組織の戦略目標に向けた協力と価値創造を強化することにつながります。IIRCのパイロットプログラムによると、多くの組織が統合思考によるメリットを享受しており、例えば、参加組織の71%が、統合報告を行うことで戦略的なメリットがあるとし、特に重要な点として、ガバナンス責任者と経営者の対話における変化があげられます。

会計専門家の役割

会計専門家は、情報収集や分析、意思決定のサポートを通して価値創造の理解を促し、最終的には統合報告の導入をサポートします。職業会計士が意思決定のサポートのために提供する情報や分析は、ビジネスモデルの変化を通じて、組織による優れた戦略の実行を可能にする、多種多様な情報と長期的な価値ドライバーに対する深く包括的な理解に必要なものです。

CFOと財務部門における統合思考

統合思考は、組織の文化的側面、技術的側面、コミュニケーション、分析及び業績管理上の課題を提示するものであり、それが成熟したものに至るまでには多くの時間と労力を要するかもしれません。そして、統合思考は、様々な専門知識、バックグラウンド、取締役からトップマネジメント、中間管理者から従業員に至るまで、幅広い考えの集約を必要とするものです。

  • 統合思考では、外部価値へ焦点を当てること、統合的なプランニングを行うこと、効果的な統治と監督、統合的なコミュニケーションの4つの領域が重要であり、これらを相互に関連付けるアプローチが統合思考を支えます。CFOと財務部門は、不確実性やリスクを理解し、プランニングにおける様々な考慮要素を、戦略立案、事業活動、財務実績へと関連づける最適なポジションにあります。
  • 統合報告の価値創造モデルは、組織の戦略、機会とリスク、ビジネスモデル、価値の提供を支える多種多様な資本との相互関係で成り立っています。
  • CFOと財務部門は、内部指標やその評価手法と組織目標を関連付け、最終的に統合報告書に表すことが可能です。
  • 潜在的価値に影響を与えうるような事象は、組織の方針や目的の設定、リスクと機会の管理、プロジェクトと投資評価、適切な指標による実績と目標の整合性、社内プロセスの情報収集システムと主要指標に最終的に組み入れる必要があります。ビジネス環境の変化は、プランニングや実績の管理、測定に、影響を及ぼします。新しい指標は、新たなビジネスモデルや価値への影響を示し、従業員間のコミュニケーション、実績管理、内部報告システムに迅速に導入される必要があります。これは、ガバナンス、リスク管理、意思決定、そして内部管理における変化をもたらし、報告の新たな側面となりえます。

(リスク管理・予算管理)

CFOと財務部門は、関連する資本を測定し、それら資本の測定指標に正当性があり、有効なものであるかどうかを判断できなければなりません。また、CFOと財務部門は、ダイナミックな予算編成プロセスにより、業績目標を明らかにして、個々のマネジャーが適切に得失を評価することで機会を掴みとることができるよう、柔軟な対応ができるようにする必要があります。

(実績管理)

組織は、その価値創造プロセスにおいて、重要な資本がどのように利用され、他に影響を及ぼすのか、また、資本間のトレードオフを理解するために多大な労力を要するかもしれません。

(効果的なガバナンスと監視)

統合されたビジネスレポートは、組織の統合思考と経営基盤の証として、今後、幅広いステークホルダーから必要とされると考えられます。

  • CFOと財務部門は、非財務データが財務データと同等の品質と信頼性を得ていることをいかに担保するかという点で、他部署を啓発し、訓練を実施することが可能です。
  • 監査委員会は、財務資本の提供者に対する、あらゆる形態の報告や開示と、リスクに関連する有効なプロセスについて、監督と説明責任を有しており、重要な役割を担っています。

(統合的なコミュニケーション)

統合思考に基づく開示は、社内の意思決定者が用いる情報を単にまとめて開示するよりも有効的です。
CFOや財務部門の役割は、持続可能な価値創造、そして、あらゆる財務資本の提供者や主要なステークホルダーとのよりよい対話の一環として、統合思考や統合報告の発展を促すことであり、組織の中心的な存在として、会計専門家の存在意義は高まると考えられます。

当該レポートの詳細につきましては、以下のリンクをご覧ください。

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