新しい企業年金~労使リスク分担型企業年金の概要 | KPMG | JP

新しい企業年金~労使リスク分担型企業年金の概要

新しい企業年金~労使リスク分担型企業年金の概要

2015年9月、厚生労働省は新しいタイプの企業年金制度の創設を提案しました。この制度は、確定給付型と確定拠出型の中間的な制度であり、年金資産運用等のリスクを会社と従業員が分担する仕組みとなっています。

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日本企業の多くはまだまだ確定給付型制度を採用しており、これに伴う資産運用等のリスクは会社が負担しています。一方、このような負担の軽減策の1つである確定拠出年金は、従業員の自己責任で資産運用を行う制度であり、従業員にリスクを負担させることになるため、移行に慎重になる場合もあると思います。今回提案された新制度は、両者の中間的な制度であり、企業年金の選択肢を増やして企業年金の普及に寄与することが期待されています。

本稿では、この新しい企業年金制度の概要を説明するとともに、提案の背景や課題などについても解説します。

ポイント

  • 厚生労働省が提案した新しい企業年金制度は、確定給付型と確定拠出型の中間的な制度であり、リスクを労使で分担する新しい考え方の制度である。
  • 従業員は積立状況に応じて給付が変動するリスクを負い、会社は積立不足に陥るリスクに対応した負担として掛金をあらかじめ多めに拠出する。
  • 2016年度からの導入が予定されているが、企業会計上の取り扱いや制度運営のガバナンス等が普及のカギを握ると思われる。

内容

  1. 新制度導入の背景
    1. 我が国の企業年金制度の変遷
    2. 新たな企業年金の提案
  2. 新制度案の具体的な内容
    1. 概要
    2. 給付設計
    3. 既存制度との比較
    4. 既存制度からの移行
    5. 導入時期
  3. 新制度普及のポイント
    1. 企業会計上の取り扱い
    2. 運営面の留意点

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
金融アドバイザリー部
パートナー 枇杷 高志

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