IFRSによるIPOのポイント | KPMG | JP

IFRSによるIPOのポイント

IFRSによるIPOのポイント

2015年度のIPO社数は、6年連続の増加を見せ、92社となりました。今年度、IFRSを任意適用してIPOした会社は2社であり、昨年の2社を足して合計4社のIPO事例となっています。2013年6月に、IFRS適用要件が緩和され、(1)上場企業要件の削除、(2)国際的な財務活動・事業活動要件が削除されました。これにより、IPO準備会社、再上場準備会社についても、IFRSを任意適用した上場スキームが可能となりました。

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IFRSを任意適用することは、世界中の人が共通で使える、高品質で単一の会計の物差し(会計基準の世界標準)で連結財務諸表を作成することです。もちろん、グローバルオファリングや海外投資家の投資を容易にするメリットもあります。一方、IFRSを任意適用することは、2つの会計基準を並行して適用することとなり、取引所審査への準備も大変になります。

今回は、取引所で行われる実質審査のポイント、IFRS導入プロセスについて考察するとともに、開示の特徴についてもご紹介したいと思います。

ポイント

  • IFRSによるIPO審査の場合、IFRS導入の経緯・理由の確認、IFRSベースでの中期計画・単年度予算の作成、IFRSベースでの予算統制・月次決算の在り方、のれん関連の審査が追加される。
  • IFRSを任意適用することは、連結財務諸表はIFRSが適用される一方、単体財務諸表は日本基準が適用される。2つの会計基準を並行して適用する場合の会計プロセスをどのように確立するか、子会社のIFRS対応、決算工数増加に伴う決算早期化等がIPO準備の課題となる。
  • IFRSによるディスクロージャー体制が一旦確立すると、それ以降の決算については、通常IFRSへのコンバージョン作業がプラスされるに留まるため、日本基準によるIPO準備と大差はない。しかし、自社だけでは、IFRS導入準備作業は長期化することも予想されるため、外部のコンサルタント等の協力を受け、IPO準備の負担を軽減化させることも検討する必要がある。

内容

  1. はじめに
    1. IFRS任意適用によるIPO
  2. IPO審査への影響
    1. IFRS導入の経緯、理由の確認
    2. IFRSベースでの予算統制
    3. のれん関連の確認事項
  3. IPOにおけるIFRS導入プロセス
    1. IPO準備の各種タスク
    2. IFRS導入
    3. 決算の早期化
  4. おわりに

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
アカウンティングアドバイザリーサービス
パートナー 杉山 勝

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