第17回 「持続可能性のための価値創造」 | KPMG | JP

第17回 「持続可能性のための価値創造」

第17回 「持続可能性のための価値創造」

未来を拓くコーポレートコミュニケーション - 統合報告書発行企業数は着実に増加しており、国内外における市場関係者の認知もいよいよ高まりつつあります。そして、統合報告に関する理解が深まるのに従い、より完成度の高い統合報告書への期待も高まっていると考えられます。先行して統合報告書を開示してきた企業は、早晩、報告書に表面的な改善を施す段階を超え、真の統合報告を目指して組織改革に着手する段階に差し掛かると考えられます。

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また、これから統合報告書を作成しようとする企業は、先行する企業の例から学び、統合報告の本質を踏まえたうえで、とるべき行動を考えることが重要です。

本稿では、改めてIIRC統合報告フレームワークを確認しながら、統合報告の文脈から、価値創造と持続可能性というテーマについて考えるとともに、いかにして統合報告の取組みが、企業に長期的な競争優位をもたらす持続可能な戦略の実践に繋がっていくのかについて考えたいと思います。

また、持続可能な戦略を洗練するための、ステークホルダーとのエンゲージメントのあり方について、企業価値、戦略と資源配分、マテリアリティ(重要性)の評価といった論点ごとにポイントを解説しています。

ポイント

  • 統合報告書における価値創造は、経済的価値や社会的価値といった、企業を取り巻く株主以外のステークホルダーに対する価値創造をも含んでいる。そして、多面的な価値創造が究極的には株主にとっての価値創造に繋がると考えている。
  • どのような価値について報告するかは、情報を提供するターゲットによって異なるが、統合報告においては財務資本の提供者(株主)の関心と適合していることが重要である。
  • 統合報告書における持続可能性の問題は、組織の持続可能性と社会の持続可能性の双方を含み、それらの関係性や重視する程度について、企業自身の考えを、自社の価値創造に与える影響を踏まえて明らかにすることが重要である。
  • 企業と社会の持続可能性を同時に達成することを目的とした持続可能な戦略は、長期的な競争優位性の源泉となり得る。
  • 企業が、多様なステークホルダーにとっての価値を創造し、そして、持続可能な戦略を洗練するため、ステークホルダーとのエンゲージメントが重要である。

内容

  1. 価値創造と持続可能性
    1. 価値創造とは何か
    2. 持続可能性とは何か
    3. 社会の持続可能性を考慮する持続可能な戦略の必要性
  2. 持続可能な戦略についての対話
    1. 企業価値に関する認識
    2. 戦略と資源配分
    3. マテリアリティ(重要性)の評価
    4. 経営理念と資本規律

執筆者

KPMGジャパン
統合報告アドバイザリーグループ
シニアマネジャー 新名谷 寛昌

未来を拓くコーポレートコミュニケーション

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