IAISが非伝統的・非保険(NTNI)業務及び商品のコンサルテーション・ペーパーを公表

IAISが非伝統的・非保険(NTNI)業務及び商品のコンサルテーション・ペーパーを公表

2015年11月25日、保険監督者国際機構(IAIS)は、非伝統的・非保険(NTNI)業務及び商品に関するコンサルテーション・ペーパーを公表しました。

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2013年7月、IAISはグローバルにシステム上重要な保険会社(G-SIIs)に対する政策措置の枠組みを公表しています。この枠組みにはNTNIに該当するであろう典型的な業務及び商品の分類表が含まれています。NTNI業務及び商品の概念、そして全ての国/地域にわたる保険商品、特性及び業務の一覧の分類は、この政策措置において必要不可欠な側面を成しています。

IAISは、G-SIIsの特定や基礎的資本要件(BCR)及びより高い損失吸収(HLA)要件の決定時におけるNTNIの役割を鑑みて、そのコンセプトは十分に明瞭であり、理解に資することが重要であると認識しています。

今回のコンサルテーション・ペーパーは、全ての国/地域にわたる様々な保険商品と特性をどのように分類すべきかを含め、分析的枠組案及び分析から導いた予備的結論に対し、ステークホルダーからのフィードバックを求めることを目的としています。

このコンサルテーション・ペーパーは、“非伝統的”(NT)とされる可能性のある保険契約の特性に焦点をあてており、その対象には、保険会社が引き受けている“非保険的”(NI)と分類される可能性のあるその他の商品や業務も含まれます。これらは、当初のNTNI原則において“満期または流動性変換、及びレバレッジ、並びに信用リスクの不完全な移転”と想定されていましたが、このコンサルテーション・ペーパーでは、これらのその他の商品や業務がNTNIに該当する可能性についても言及しつつ、保険商品の特性に焦点をあてています。

このコンサルテーション・ペーパーは、NTNIの概念とIAISのプロジェクト及び国/地域にわたる一貫した適用を明らかにする以下の3つのステップのうち、最初のステップにあたります。

  • ステップ1:商品特性に基づき、このコンサルテーション・ペーパーの分析的枠組案を最終化する。
  • ステップ2:ステークホルダーからのインプットを基に、特性の枠組みに対して、このコンサルテーション・ペーパーで特定された商品と業務の一覧を評価し、分類する。
  • ステップ3:適宜ステークホルダーからのインプットを基に、枠組みと既存の原則におけるギャップの有無や必要な修正を特定する。

提案されているNTNI特定のための分析的枠組み

以下の分析的枠組みの図は、業務及び商品をNTNIに分類する基礎を規定するものです。この枠組みでは、商品の特性として、主に1.重大な市場リスクまたは2.重大な流動性リスクの観点から、業務及び商品に脆弱性が存在する場合、相手先のエクスポージャーや資産の流動性を通じショックが拡大し、システミックリスクが発現し得ると考えられるため、当該業務及び商品をNTNIに分類される可能性があることを示しています。

なお、保険商品の特性による当該分析でNTNIとして分類されなかった業務及び商品であっても、それらが満期または流動性変換、レバレッジ並びに信用リスクの不完全な移転をもたらす場合、当該業務及び商品はNTNIとして分類される可能性があります。

1.重大な市場リスク

保険会社を重大な市場リスクにさらし得る商品の特性は、以下の2つの要素を用いて評価されます。

  1. 保証のある給付の有無
  2. 給付の支払いに必要なキャッシュ・フローとマッチングした資産に投資する能力の有無

保証のある給付を含む商品の特性や、保険会社が想定する支払(デリバティブを除く)に対して十分なキャッシュ・フローを生み出す資産に投資する能力がないことは、保険会社を重大な市場リスクにさらし得るため、NTNIに分類される可能性があります。

2.重大な流動性リスク

保険会社を重大な流動性リスクにさらし得る商品の特性は、以下の2つの要素を用いて評価されます。

  1. 経済的ペナルティの有無
  2. 支払までの期間

例えば、主として死亡や就業不能のような保障を提供している場合や、解約返戻金が裏付け資産の市場価格以下である場合を除くと、相手先が要求により短期間で経済的ペナルティ無しに資金を引き出せるような特性を有する商品及び業務は、保険会社を重大な流動性リスクにさらし得るため、NTNIに分類される可能性があります。ただし、支払までの期間を長く(3ヶ月以上を提案)、経済的ペナルティを高く(20%以上を提案)設定した場合、保険会社を流動性リスクにさらさないと考えられます。これらのいずれにも該当しない商品及び業務は、保険会社を重大な流動性リスクにさらすかどうか、NTNIに分類されるかどうかを決定するために追加的に複数のファクターを用いて評価されることが提案されています。

今後のスケジュール

  活動 スケジュール
Step1 意見募集開始 2015年11月末
意見募集期間 2016年1月25日までの2か月間
コメントの評価と結論のレビュー 2016年第1四半期末まで
Step2 and 3 ステークホルダーからのインプットを基にした最初の商品評価と分類;原則のレビュー 2016年のG-SIIs指定に取り込むため、2016年第1四半期末まで

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