IAISがG-SIIs評価手法のコンサルテーション・ペーパーを公表 | KPMG | JP

IAISがG-SIIs評価手法のコンサルテーション・ペーパーを公表

IAISがG-SIIs評価手法のコンサルテーション・ペーパーを公表

2015年11月25日、保険監督者国際機構(IAIS)は、グローバルにシステム上重要な保険会社(G-SIIs)の評価手法のアップデートに関するコンサルテーション・ペーパーを公表しました。

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意見募集の締切は2016年1月25日となっています。

2013年7月、IAISは財務上の困難や無秩序な破綻に陥った場合に、その規模や複雑性、相互関連性ゆえに世界の金融システムや経済活動に大きな混乱を引き起こしかねない保険会社を特定するための評価手法(2013年度版手法)を開発しました。
この評価手法の方法と範囲は3年ごとに検証が行われることとされており、今回のコンサルテーション・ペーパーは、2013年度版手法の修正案(修正評価手法)を示し、これらの修正と関連する論点に対しての意見を求めるものです。

なお、短期的には、非伝統的・非保険(NTNI)業務の定義や、より高い損失吸収(HLA)要件に関するIAISの取り組みが、修正評価手法を踏まえてモニタリングされ、評価される見込みです。従って、NTNIの定義やHLAへの変更を踏まえ、修正評価手法に変更が加えられるかもしれません。

評価アプローチ

今回提案された修正評価手法は、定量的要素と定性的要素の双方を含む、5つのフェーズから成るアプローチです。5つのフェーズの概要は以下のとおりです。

1.データ収集

以下のいずれかに該当する保険会社(約50社)のデータを収集する。
1)総資産600億USドル以上かつ保険料の母国以外に占める割合が5%以上
2)総資産が2,000億USドル以上かつ保険料の母国以外に占める割合が5%未満

2-A.品質管理とスコアリング

収集したデータの完全性及び正確性を検証し、修正評価手法の定量的指標により評価する。

2-B.定量的基準の決定

サンプルとした保険会社を2つの区分(潜在的なG-SIIの可能性の有無)に分ける基準を設定し、分類する。

3.検出

IAIS及び関連当局がPhase2で考慮されていない追加の定量的・定性的情報を収集・分析し、G-SIIsの予備リストを作成する。

4.G-SII見込みの保険会社との情報交換

情報交換に先だって、IAISはG-SII見込みの保険会社に評価プロセスとG-SIIの可能性があると判断された分析結果の概要を提供する。G-SII見込みの保険会社は、IAISへの質問や追加情報の提出を行い議論する。

5.FSBへの提案

IAISはFSBにG-SIIsリストを提案する。

2013年度版手法からの変更点

また、今回の提案では、2013年度版手法から以下3点の変更が提案されています。

  1. 再保険、デリバティブ取引及び金融保証の3つの指標について、絶対評価の指標を採用する。
  2. 大口エクスポージャ及びグループ内コミットメントについて定量的指標の対象外とし、Phase3で定性的に評価する。
  3. ヘッジ・複製を除く投機的デリバティブ取引についても、定量的指標の対象外とし、Phase3で定性的に評価する。(2013年度版手法では定量的指標としつつも、データの感応度や信頼性の懸念から対象外としていた。)

今回提案された評価指標とウェイト

 

カテゴリー カテゴリー
ウェイト
個別指標 指標
ウェイト
規模 5% 総資本 2.5%
総収入 2.5%
グローバルな事業 5% 母国外の収入 2.5%
事業を行う国数 2.5%
相互関連性 40% 他の金融機関への貸出、他の金融機関の発行証券の保有 6.7%
他の金融機関からの借入、債券発行 6.7%
再保険※ 6.7%
デリバティブ 6.7%
ターンオーバー 6.7%
レベル3資産 6.7%
非伝統的・非保険(NTNI)業務 45% 保険契約以外の負債と非保険収入 7.5%
デリバティブ取引※ 7.5%
短期資金調達 7.5%
金融保証※ 7.5%
変額保険商品の最低保証 7.5%
負債の流動性 7.5%
代替性 5% 特定保険種目の保険料 5%

※絶対評価が提案されている指標

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