IAISがBCRを開発し、FSBがBCRを承認 | KPMG | JP

IAISがBCRを開発し、FSBがBCRを承認

IAISがBCRを開発し、FSBがBCRを承認

2014年10月23日、保険監督者国際機構(IAIS)は、グローバルにシステム上重要な保険会社(G-SIIs)に対する基礎的資本要件(BCR)の開発を終え、BCRが金融安定理事会(FSB)に承認されたことを公表しました。

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BCR比率(BCR Ratio)は次の算式で計算されます。
BCR比率
=適格資本量(Total Qualifying Capital Resources)/所要資本量(Required Capital)

適格資本量は全ての金融業務及び主要な非金融業務を含む連結グループベースで計算され、コア資本と追加資本の2つに区分されます。

所要資本量も全ての金融業務及び主要な非金融業務を含む連結グループベースで計算され、大きく保険業務と非保険業務に分けられます。保険業務は、伝統的生命保険、伝統的損害保険、非伝統的保険及び資産の4グループ、15のファクターから構成され、各エクスポージャに所定のリスク・ファクターを乗じることで所要資本量が計算されます。また、非保険業務は、規制対象の銀行業務、規制対象外の銀行業務、証券・その他の業務から構成され、バーゼルⅢのレバレッジ比率や証券・その他の業務に使用されているグロ-バルな資本要件をベースに所要資本量が計算されます。

2014年7月9日に公表された2ndコンサルテーション・ペーパー(下記Link参照)から、所要資本量の計算に使用するエクスポージャやリスク・ファクターの係数等が一部修正されています。

G-SIIsは2015年からBCRをグループの監督当局に報告することとなり(結果は非公表)、その結果はBCRの修正のため必要に応じてIAISに提供されます。その間、IAISはBCRのリスク・ファクターをより適切なものとするためレビューを行い、2019年からG-SIIsはBCR+HLA以上の資本を保持することが求められます。

BCRの開発は、国際的に活動する保険グループ(IAIGs)に適用されるリスクベースのグローバルな保険資本基準(ICS)開発の第1ステップです。第2ステップは、G-SIIsに対するより高い損失吸収能力(HLA)の開発であり、2015年末までに完成させる予定です。最終ステップであるICSの開発は2016年までに完成し、2019年からIAIGsに適用される予定です。

今後のスケジュールは以下のとおりとなっており、HLAのコンサルテーション・ペーパーの公表が2014年12月から2015年中旬に延期されています。

時期 スケジュール
2014年11月 G20がBCR案を承認
2014年12月 ICSのコンサルテーション・ペーパー公表
2015年1月 G-SIIsによるBCRの報告開始(ただし、報告結果は非公表)
2015年2月 ICSのコンサルテーション・ペーパーへの意見募集締切
2015年中旬 HLAのコンサルテーション・ペーパー公表
2015年3月から9月 HLAとComFrame(含むICS、以下同様)のフィールドテスト実施
2015年12月 HLA案の最終化、G20が承認
2016年3月から9月 ComFrameの追加フィールドテスト
2016年12月 ICSの策定
2017年および2018年 フィールドテストを通じたComFrameの修正
2018年末 IAISがComFrameを採択
2019年から IAIGsに対しComFrame適用開始
2019年から G-SIIsに対しHLA適用開始(当初はBCRを基礎とし、将来的にはICSを基礎とする)

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