IAISがICSとHLAの策定に関する原則を公表

IAISがICSとHLAの策定に関する原則を公表

2014年9月22日、保険監督者国際機構(IAIS)は、国際的に活動する保険グループ(IAIGs)に適用されるリスクベースのグローバルな保険資本基準(ICS)とグローバルにシステム上重要な保険会社(G-SIIs)に対するより高い損失吸収能力(HLA)の策定に関する原則を公表しました。

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各々の内容は以下のとおりです。

ICS原則

ICS原則1 ICSは、連結グループベースの基準であり、IAIGsとG-SIIsの資本適格性に関するグローバルに比較可能なリスクベースの指標である。
ICS原則2 ICSは、保険契約者保護と金融システムの安定化が主な目的である。
ICS原則3 ICSは、HLAの基礎となるものである。
ICS原則4 ICSは、IAIGが晒されている全ての重要なリスクを反映する。
ICS原則5 ICSは、異なる管轄地域間での結果の比較可能性を目指すことで、グループレベルの監督機関と主体となる監督機関によるIAIGsのクロスボーダーな分析に対する信頼性及び監督機関間の相互理解の向上をもたらす。
ICS原則6 ICSは、IAIGs及びG-SIIsによる健全なリスク管理を促進させる。
ICS原則7 ICSは、監督機関及びIAIGsによる不適切なプロシクリカルな行為を最小限に抑えることで、慎重に健全な行為を促進させる。
ICS原則8 ICSは、リスク感応度と簡便さの間の適切なバランスをとる。
ICS原則9 ICSは、特に最終的な結果の開示において透明性がある。
ICS原則10 ICSの資本要件は、適切な目標基準(これはキャリブレーションの基礎となる)に基づく。

HLA原則

HLA原則1 (比較可能性)
結果が管轄地域間で比較可能でなければならない。
HLA原則2 (G-SIIのリスク)
HLAは、G-SIIの状態を評価する所定のリスクドライバーを反映しなければならない。(ただし、これらのドライバーのみに限定されず、個々のG-SIIの特性を反映すべきである)
HLA原則3 (コストの内在化)
G-SIIの破産や破綻は、金融システムや経済全体にコスト負担をかける結果になる可能性がある。HLAには、これらのコストの一部を内在させなければならない(さもなければG-SIIが負担しないことになる)。
HLA原則4 (回復力)
HLAは、様々な経済状況下(ストレス下のマクロ経済環境も含む)において機能し、有効なものでなければならない。
HLA原則5 (ゴーイング・コンサーン)
HLAとその基礎は、G-SIIsが「ゴーイング・コンサーン」であることを前提としている。
HLA原則6 (資本の質)
HLAの資本要件は、「最も高い質の資本」によって満たされなければならない。
HLA原則7 (実用性)
HLAの設計は、粒度と簡便さの間の適切なバランスをとることで、実用的かつ実務的である必要がある。
HLA原則8 (整合性)
HLAの構造は、HLAがカバーする必要のある保険・非保険事業体の範囲、及び時間の経過に対して整合性があり、適用可能なものでなければならない。
HLA原則9 (透明性)
透明性の水準は、特に提供される最終的な結果及び公表データの使用に関して、最適化されなければならない。
HLA原則10 (改善)
HLAは、フィールドテスト実施の過程でIAISが得た経験やデータを踏まえ、改善される。

BCR/ICS/HLAの今後の開発スケジュールは以下のとおりとなっています。

時期 スケジュール
2014年9月または10月 IAISとFSBがBCR案を承認
2014年11月 G20がBCR案を承認
2014年12月 HLAとICSのコンサルテーション・ペーパー公表
2015年1月 G-SIIsによるBCRの報告開始(ただし、報告結果は非公表)
2015年2月 HLAとICSのコンサルテーション・ペーパーへの意見募集締切
2015年3月から9月 HLAとComFrame(含むICS、以下同様)のフィールドテスト実施
2015年12月 HLA案の最終化
2016年3月から9月 ComFrameの追加フィールドテスト
2016年12月 ICSの策定
2017年および2018年 フィールドテストを通じたComFrameの修正
2018年末 IAISがComFrameを採択
2019年から IAIGsに対しComFrame適用開始
2019年から G-SIIsに対しHLA適用開始(当初はBCRを基礎とし、将来的にはICSを基礎とする)

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