データの更なる先へ:データと分析(D&A)から得られる洞察を行動に結びつけるために

データの更なる先へ:データと分析(D&A)から得られる洞察を行動に結びつけるために

データと分析(D&A:Data & Analytics)のもつ可能性と課題をより具体的に理解するため、2013年の秋、KPMGでは年商1千億円を超える世界中の大手企業で働く144名のCFOとCIOにアンケートを行い、報告書にとりまとめました。

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この報告書では、主なグローバル企業のD&Aに対する現状の取り組みを把握することができます。また、要旨をエグゼクティブサマリーにまとめたほか、詳細(英語版)もご紹介しています。

「ビッグ」という形容詞がデータに用いられるずっと前から、企業は所有する情報を解き明かすことに苦労してきました。そして、ここ5年間で、データに対する関心が大きく変化してきています。今日、興味の中心は、より多くのデータを所有することではなく、どのようにしてデータからより多くの洞察を得るかにあります。つまり、データをどのように洞察に変えるか、そして、洞察をどのように現実のビジネス上の優位性に変えるかということに興味が移ってきています。

データはどこにでもあり、何でも教えてくれます。しかし、企業はデータのどこを見るべきか本当に理解していると言えるのでしょうか。膨大なデータを分析して価値を導き出し実際の行動に結びつけることは、人々が思っているほど簡単ではありません。

私たちは、この報告書に記された調査結果が、ビジネスリーダーがD&Aに対する取り組み方を見直すきっかけになることを願っています。この報告書に記された内容をもっと詳しく知りたい方、あるいは業界の先端企業との比較分析を行いたい方は、各国のKPMGにお問い合わせください。

エグゼクティブサマリー

D&Aの存在感がますます増大しています。規模の大小を問わず、多くの企業がすでにD&Aに対する取り組みを始めています。

私たちの調査によると99%の企業が、D&Aは経営戦略にとって「ある程度」またはそれ以上に重要であると答えています。おおよそ10分の7(69%)は「極めて」もしくは「非常に」重要であると考えています。そして世界中の回答者の56%は、D&Aの課題に対処するために、特にビッグデータ分析用のシステム容量を増やすために、経営戦略を変更しています。

しかし、実際には、経営戦略の多くは、変更されないまま残されています。回答者のほぼ全員(96%)は、手つかずの利益が放置されていると認識しています。これら回答者の半数以上(56%)は、その利益が「重要」であると答えています。この報告書の結果と私たちの経験から言えることは、現在、ほとんどの企業ではD&Aによって得られる利益のごく一部にしか目を向けていないということです。自分たちが所有するデータに内在する巨大な可能性を完全に理解している企業は、ほとんどありません。その可能性を活用するために経営戦略を適切に変更している企業は、もっと少ないと言えるでしょう。

それでは、「データ」「分析」「ビジネス成長」の「各点」をビジネスリーダーが結びつけることを実際に妨げているものは何でしょうか。多くの場合、データ駆動型の企業となるために必要で強固な基盤を構築することに苦労している、との回答が返ってきます。例えば、回答者の10人に4人以上は、最大の課題がデータテクノロジーを既存のシステムやビジネスモデルに組み込むことであると答えています。また、大多数(85%)は、正しいソリューションを導入し既存のデータを正確に分析・解析することに苦労していると答えています。

多くの企業は「各点」をつなげることができていません。それは、D&Aによってビジネスをどう変革するか、また、データ駆動型の変革のためにあるべき環境をどのように構築するかを完全には理解していないからです。私たちが調査した半数以上の企業は、データ分析に関する決定を下す難しさに気付いたと口にしています。同じく半数以上の企業は、ビジネス全般へのD&A戦略の導入を支援するために収集すべきデータがよく分からないと言っています。

D&A戦略を企業活動に組み込む利益は計り知れません。強力なD&A戦略を持つ企業であれば、例えば、突然の方向性の変化に効果的に対応するために数多くのシナリオと仮説を予め想定しています。また、データ駆動型の企業であれば、販売、調達、金融におけるリスク量を管理するためにデータを非常にうまく活用しています。そして、データから得られる洞察を利用して、いつでも正しい製品とサービスを正しい顧客へ販売しています。

「各点」をつなげることのできる企業は、D&Aから莫大な利益を得られることでしょう。一方、それができない、もしくはしようとしない企業は、データの価値に触れることなく永遠にデータに埋もれたままかも知れません。

主な調査結果

  1. 回答者の69%は,D&Aが現在の成長計画にとって「極めて」または「非常に」重要と考えています。
  2. 回答者の56%は,ビッグデータに関する課題に対応できるよう経営戦略を変更しています。
  3. データ収集に関して企業が直面している最大の課題は,データテクノロジーを既存のシステムやビジネスモデルに統合することであると考える回答者の割合が最も多い(42%)。
  4. 回答者の大多数(85%)は,分析における最大の課題の一つは,正しいソリューションを導入し正確な分析・解析を実施することであると答えています。
  5. 回答者の4分の3(75%)は,データ分析における判断に難しさがあると表明しています。
  6. ビジネス全体にD&A戦略を導入する際の最大の障害は,収集すべきデータの選定であるという回答が最も多い(54%)。
  7. 現在の成長戦略に対するD&Aの活用の重要性に関わらず,ほぼ全員の回答者(96%)が程度の差こそあれD&Aをもっとうまく活用できると考えています。

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