ヘルスケアのグローバルな潮流と日本市場への示唆 | KPMG | JP

ヘルスケアのグローバルな潮流と日本市場への示唆

ヘルスケアのグローバルな潮流と日本市場への示唆

我が国のヘルスケアシステムは、多くの課題を抱えており、持続可能なシステムへの再構築が求められています。社会保障制度改革国民会議(2013年)で提唱されたとおり、我が国のシステムは、病気の治癒に焦点を置いた「病院完結型」から、地域で健康を維持し支える「地域完結型」への転換が推し進められる予定です。こうした我が国の改革の実行に際して示唆を得るため、本稿では、世界のヘルスケアの潮流を紹介させて頂きます。

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先進国の多くは、我が国同様、ヘルスケアシステムの再構築という課題に取り組んでいます。そこでの基本的視点は、患者中心の統合的なケアが質の高いヘルスケアを実現するというものです。統合的ケアの実現のため、ペイヤー(保険者)は、ヘルスケア供給体制再構築への関与を高めており(アクティビスト化)、量ではなく価値(アウトカム・費用対効果)への支払い構造へと転換を志向しています。プロバイダー(医療・介護事業者等)には、サービスの質向上とコスト適正化に係るリスクや、地域住民や患者集団の健康に係るリスクの一部が転嫁される方向にあり、リスク対応力を高めるべく組織的統合を加速させています。サプライヤー(製薬企業、医療機器メーカー等)も、ヘルスケア価値向上に自らの利害を収斂させ、製品の価値にかかわる説明責任履行力を強化しています。新興国でも、先進諸国と同様の潮流が、早晩、顕在化するものと予測されます。

内容

  1. 世界が直面する共通課題
  2. 先進国のヘルスケアシステム改革の方向性
  3. ペイメントリフォーム 価値に基づく支払体系へ(量から価値へ)
  4. ペイヤーのアクティビスト化
  5. プロバイダーの組織的統合の進展
  6. サプライヤーの戦略転換とペイヤー・プロバイダーの利害への収斂
  7. ヘルスケア情報の統合
  8. 新興国の動向
  9. 総括

執筆者

KPMG ヘルスケアジャパン株式会社
代表取締役 パートナー 大割 慶一

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