ITガバナンス | KPMG | JP

ITガバナンス

ITガバナンス

ITガバナンスの定義は、さまざまな団体や研究者が異なる見解を提示しており、その内容もさまざまです。その中でも、ITガバナンス協会による「経営陣および取締役会が担うべき責務であり、IT が組織の戦略と組織の目標を支え、あるいは強化することを保証する、リーダシップの確立や、組織構造とプロセスの構築である」という定義はその代表例といえます。

関連するコンテンツ

近年では基幹システム、グループウェア、イントラネットなど、企業が業務を遂行するいたるところでITシステムが使われており、その存在は必要不可欠になってきています。このため、ビジネスのITへの依存度が高まることで、IT投資の成否、IT活用の巧拙やIT障害などが、企業の収益、財務、あるいはブランド価値に与える影響を無視できなくなってきています。こうした背景をふまえると、ITに係る組織としての取組み能力そのものが、企業価値を大きく左右してしまう時代であるといえるでしょう。

ISガバナンスの概念

KPMGではこれまでのITガバナンスの概念を発展させたISガバナンスという概念を提唱しています。これは、人、業務プロセス、技術の各要素がどのように調和するかを理解するための大局的な観点をもつことで、IS(Information System)の目標とビジネスの目標を合致させることが可能になることを提唱する概念です。すなわちISガバナンスとは、ITという技術的要素と同列に、人的資源や業務プロセスを含むISをガバナンスの対象として捉えるものであり、企業はその保有する個々のITシステムを最適化するのにとどまらず、次のような目標を実現させるものです。

  • 企業の経営戦略とIT戦略の整合性を高め、より大きな価値を引き出す。
  • コンプライアンスに対する有効な統制をはたらかせる。
  • 企業が直面するリスクの低減を図る。
  • ガバナンスの目標に対するパフォーマンスを測定する。

ISガバナンスの実現モデル

KPMGではISガバナンスを効果的に実現していくためのステップを次の段階で定義しています。

ISガバナンス高度化のステップ

まず第1段階は、「法令」「社内規程・規則」「企業倫理」などへの遵守(コンプライアンス)を目的としています。

第2段階は、コンプライアンスに加えて、効果的な統制活動でリスク管理能力を向上させるとともに、業務プロセスの改善によって企業としてのパフォーマンスを高めることを目的としています。

第3段階は、全社に最適化された統合リスク管理と、パフォーマンスを最大化するための業務プロセスの変革をバランスよく実現させることを目的としています。

このモデルは、上記のステップで段階的にISガバナンスを高度化することで、企業が持続的に価値や信頼を獲得することを目指すものです。

参考文献

ITガバナンス協会:『COBIT 4.1』、ITガバナンス協会、2007年。

ビジネスキーワード

ビジネスキーワード

最新キーワードをわかりやすく解説しています。

お問合せ

 

RFP(提案書依頼)

 

送信