不祥事件 | KPMG | JP

不祥事件

不祥事件

不祥事件対応は、金融庁「監督指針」においても、法令等遵守における「特に重要な事項」の第一に挙げられています。これは、「銀行の業務の公共性を十分に認識し、法令や業務上の諸規則等を厳格に遵守し、健全かつ適切な業務運営に努めることが顧客からの信頼を確立するためにも重要」(同監督指針より)であるところ、不祥事件は、当該顧客からの信頼を損なう最たるもののひとつと捉えられているためと考えられます。

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また、不祥事件(不正)は、当然のことながら、予防されることや、早期に発見されることがより望ましく、適切な対処とあわせた、不正リスクマネジメントの態勢整備を行うことが重要と考えられます。

不正の類型

金融機関における典型的な不正の類型は、以下のとおりです。

広く内部不正と外部不正に分けられますが、本項では不祥事件の文脈で、主に内部不正について解説します。(なお、例えば、外部者のマネー・ローンダリングを手助けするために、所定の取引時確認手続を内部者が意図的に省略するというような、「外部不正への内部者の関与」も当然に考えられます。そのため、このようなケースも念頭に置いた対策を講じることも重要となります。)
上記内部不正のうち、近時は相場操縦・固定、インサイダー取引を含む「金融市場における不公正取引等」が特に問題視されています。この点、近時の金融庁「検査方針」においても、以下のとおり、「金融市場における不公正取引等の防止に向けた対応」が検査重点事項とされています。
「昨今、金融市場における不公正取引等が相次いで発生している。国内においては、金融機関の役職員が、インサイダー情報等を悪用した不公正取引により、自己や第三者の利益を不当に図る事件が発生し、国際的にも、金融市場における重要な指標の1つであるLIBORの不正操作問題に批判の目が向けられている。こうした不公正取引等は、金融機関への国民の信頼や市場の透明性・公平性を傷つけかねない重大な問題である。」

不正リスクマネジメント

既述のとおり、不正リスクに対するアプローチには、以下の3つの原則が挙げられています(公認不正検査士協会「不正検査士マニュアル」による整理)。

  1. 不正の予防:潜在的な主要不正リスク事象を避け企業への影響を最小化するための予防策を講じること
  2. 不正の発見:予防策が機能しなかった場合、もしくは抑制されていないリスクが実際生じた場合のための発見プロセスを確立すること
  3. 不正への対処:潜在的な不正に適宜対応できるように、その情報を集めるための報告プロセスを確立し、調査および是正措置に対して計画的なアプローチを行うこと

上記の3要素に基づく、不正リスクマネジメントのために金融機関に求められる態勢のフレームワークは、以下のとおりです。

不正リスクマネジメントのフレームワーク

ACFE「不正検査士マニュアル」を基にあずさ監査法人が作成

不正の類型や手口は不変ではなく、またその前提となるビジネス環境や事務体制も変化しうるものです。そのため、上記のうち、リスク評価やその結果に基づく兆候の認識は、これらの状況の変化を捉え、その時々に自社がさらされているリスクをおさえた、予防や検知につなげるうえで特に重要と考えられます。

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