CVA、DVA

CVA、DVA

CVA(Credit Value Adjustment)とは、デリバティブ取引の時価評価において、取引相手先(以下、カウンターパーティという)の信用リスクに応じてデリバティブ取引に加える時価の調整のことをいいます。また、取引相手先の信用リスクのみではなく、企業自身の信用リスクも同様に勘案してCVAを計算する方法もあり、これを双方向CVA(Bilateral CVA)と呼びます。

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DVA(Debt Value Adjustment)とは、双方向CVAにおいて企業自身の信用リスクに応じて計算されるCVAのことを指しますが、それ以外に、US-GAAPやIFRSで認められている公正価値オプションをデリバティブ以外の負債に適用している場合に生じる企業自身の信用リスク調整を含む場合もあります。

今般の世界金融危機では、リーマン・ブラザーズの破たんや相次いだ金融機関の救済合併や国有化により、デリバティブ取引のカウンターパーティがデフォルトするリスクが顕在化しました。この反省もあり、昨今カウンターパーティリスクの管理の重要性が高まっています。

カウンターパーティリスクとは、OTCデリバティブ取引等で、取引相手がデフォルトすることにより、カウンターパーティに対して保有している評価益(正味の債権)を回収できなくなるリスクのことを指します。カウンターパーティリスクには、カウンターパーティがデフォルトすることによって正味の債権を回収出来なくなるリスクのみならず、その信用力の低下によって、このカウンターパーティとのデリバティブ取引の時価が毀損するリスクも含んでおり、このカウンターパーティの信用リスクの状況によってデリバティブ取引の時価に加えられる調整がCVAです。

CVAはデリバティブ契約を締結したカウンターパーティの信用力が悪化するほど増加することとなり、その結果、当該取引の時価が下落し損失を計上することとなります。
一方、DVAはこの逆の概念であり、取引相手先ではなく企業自身(自己)の信用状況によって時価に加えられる調整であるため、企業自身の信用力が悪化してDVAが増加するほど、企業自身の正味の債務が減少し、会計上は利益を計上することとなります。

グローバルな大手金融機関においては、デリバティブの評価に当たりCVAを取引価格の評価に導入しているケースが一般的であり、カウンターパーティリスクをヘッジするために、専門のCVAトレーディングデスクを導入しているところもあります。
本邦金融機関においても、バーゼルIIIにおけるCVA変動リスクに対する所要資本規制の導入やIFRSの適用等を控え、カウンターパーティリスクを考慮した時価評価及び管理の高度化の重要性は増しているものと言えます。

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