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アサーション

アサーション

アサーションとは内部統制に関する用語で、ある勘定科目や残高が正しく計上・表示されていることを論じる際の「正しさ」の要件を表す概念です。例えば、売上の計上を考える場合に、実際の注文や出荷にもとづいて計上しているといった「実在性」や、計上すべき売上を漏れや重複なく計上しているといった「完全性」など、勘定科目や残高の正しさの要件にはいくつかの種類があります。

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日本公認会計士協会の監査基準委員会報告書第28号『監査リスク』で、アサーションの訳語である「経営者の主張」に関して「経営者が適正な財務諸表を提示することは、明示的か否かにかかわらず、この要件を充足していると経営者が主張していることに他ならない。」と説明されているように、財務諸表が適正であるためには、各勘定科目が関連するアサーションをすべて満たしている必要があります。

アサーションの概念は、最近まで会計監査の分野以外で使われることがほとんどなく、多くの方々にとっては非常に理解しにくい考え方であろうと思われます。しかし、内部統制報告制度対応などで財務報告に係る内部統制の有効性を評価する際に、財務報告が適切であることを具体的に論理立てて整理するために、一部の推進部門のみならず、文書化やテストに関与する部門や担当者にとって、理解が不可欠な重要な概念になります。

アサーションの種類と概念

アサーションの種類や概念には、いくつかの整理の仕方があります。COSOによる内部統制の統合的枠組みでは、表のように整理されています。

種 類 概念説明と例示
実在または発生

特定の日付において資産あるいは負債が実在していること、記録された取引が特定の期間において発生していること

  • 売上や仕入は、実在する取引にもとづいて計上されること
完全性

財務諸表に表示されるべき取引や会計事象がすべて漏れなく、重複なく記録されていること

  • 当月に出荷したすべての売上が、漏れなく重複なく計上されること
  • すべての営業債権・債務が漏れなく計上されること
評価または配分

資産、負債、資本、収入と費用の各項目が、適切な会計基準に準拠し、適切な金額で記録されていること

  • 売掛金の評価(貸倒引当金の計上)が適切に行われること
  • 売上や仕入などの取引が、正しい会計期間に記録されること
権利と義務

特定の日付において資産の権利、負債の義務が企業に帰属していること

  • 売掛金(売上)や買掛金(仕入)は、契約にもとづくサービスの提供や受領の事実にもとづいて計上されること
表示と開示

財務諸表上の各項目が適切に分類、記述、開示されていること

  • 営業債権・債務はその他の債権・債務と区分されて表示されること

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