理事長メッセージ

有限責任 あずさ監査法人 理事長 山田 裕行より、みなさまへのメッセージです。

有限責任 あずさ監査法人 理事長 山田 裕行より、みなさまへのメッセージです。

あずさ監査法人 理事長 森 俊哉

年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。

まず初めに、能登半島地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。救援・復旧活動にご尽力されている方々に深く敬意を表します。皆さまの安全と一日も早い復興を心よりお祈りしております。

2024年は大きな災害から始まりましたが、企業経営においては昨年に引き続き「地政学リスク」と「AI」が大きなテーマになりそうです。ロシア−ウクライナ、イスラエル−ハマスという2つの「戦争」の影響は引き続き世界に影を落とし、台湾の総統選や米国の大統領選は地政学リスクを考える上で大きな波乱要因です。

ChatGPTをはじめとする生成AIが一段と進化することは確実で、ビジネスを変える「ゲームチェンジャー」としての活用が飛躍的に進むでしょう。その一方で、AIがもたらすリスクには昨年にも増して敏感にならざるを得ません。

監査業界においても、変化の波が押し寄せています。気候変動や人的資本などの非財務情報に対するステークホルダーの関心は一段と高まっており、質・量ともにさらなる情報開示が欠かせません。

監査品質を担保するルールも高度化しています。米国では、国際品質マネジメント基準(ISQM)よりも厳格な品質管理基準が今後導入される見込みです。国内でもグループ監査における基準の改正に伴い、国内外の関係会社に対する監査アプローチの強化が必要になってきます。

監査法人は、資本市場のインフラとして情報の信頼性を担保するという極めて大きな使命を託されてきました。あずさ監査法人は、高い倫理観と専門性を有するプロフェッショナル一人ひとりがその使命を果たし、社会からの信頼をより一層高めていくことを、経営の根幹に位置付けています。その上で、KPMGのグローバルなネットワークの知見も活かし、不確実性が高まる中でも変化を先取りして社会の変革をリードしていく所存です。

私たちはこれまでも、DX(Digital Transformation)、AX(Audit Transformation)、SX(Sustainability Transformation)という3つの「X=変革」を柱に、監査品質の向上を追求すると同時に、企業の革新と成長を支援して参りました。今年はこれまで以上に、大規模な投資と他社とのアライアンスをKPMGとしてグローバルに加速させていきます。それにより、監査だけではなくアドバイザリーも含め、企業変革を包括的にサポートし、事業環境の変化に伴うリスクへの対応も一段と強化します。

そのためにも、多様な専門性や価値観を持つ人材の獲得と育成を推進します。一人ひとりの従業員がウェルビーイングと成長を実感できるように、人的資本への投資を拡充していきます。

「社会に信頼を、変革に力を」という私たちのパーパスの下、ステークホルダーの皆様に常に選ばれる存在=「The Clear Choice」となるために、より高品質で、信頼性の高いサービスを提供して参ります。引き続き、皆様からのご支援を賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

有限責任 あずさ監査法人
理事長 山田 裕行